#5 逢いたいひとに 逢いにいく
何年ぶりに連絡しただろう。
年賀状のやりとりもなくなってもう数年が経っていた。
あぁ もう縁が切れちゃったかな、なんて思ってたけど
ふと連絡取ってみようと思った。
ごちゃごちゃ考えずに、逢いたいって思ったから
ただそれだけの軽やかさで。
大学時代の先輩。
卒業後に会ったのも数える程だけど
密かにターニングポイントのきっかけになっている気がする。
あの時、紹介してもらったヨガや気功を通して"身体を整える"ことで、心も整い、必要な人と出会い、結婚し、家を建て、出産し、今がある。
最後に会ったのは私の結婚式のとき。
あれからもう8年が経っている。
そして、コロナを境にスピリチュアルな方面の情報を取り込むうちに、そういえば、彼女もスピリチュアル系の人だった、と思い出したのだった。
久しぶりの再会で話したいこと、聞きたいことは山ほどあったけど、息子に話をぱっつん、ぱっつんちょん切られて、ろくに話ができなかった。それで、後日改めて、彼女のセッションを受けてみたいと思った。
彼女はもうずっと前から自分の本質に従って生きていた。自分自身も自分に向き合いながら、人の本質にも向き合うというセッションや様々な活動を展開していた。今の私に共鳴するところが多かった。
実際のセッションは、エネルギーワークって言ってたけど、アロママッサージと頭や手、足を触って何やら気を整えてくれてるような感じだった。
言ってもらったことは、
左手は愛情や豊かさを受け取る手。割と満たされていてうまく受け取れている。
全体的にバランスが取れている。安定感というか、しっかりグラウンディングできている感じ。
キーワードとして出てくるのは"自然"とか"キャンプ"。狭いところにいるよりは、外に広がっていく感じ。
安定感とか落ち着きっていうのは割と色んな人から言われる私の特徴らしい。
そして自分が思ってるよりずっと、自分は頼もしい存在なんだろう。
"自己信頼"が課題だなと思った。
それから、"自然"というキーワード。
ちょうどその前にも、愛ちゃんに、私は自然のエネルギーと繋がるのが上手って言ってもらったところだった。
確かに、自分が一番落ち着く場所、自分自身でいられるところは自然の中かもしれない。
セッションの後に連れて行ってもらった、とあるキャンプ場のある公園は、空気が澄んでいて、しんと静かで、とても気持ちがよかった。
このセッションをきっかけに何がどうなるのか、まだ自分でもよくわからない。結果を期待しているとすれば、それも手放すことのひとつだろうと思う。
その後にわいたインスピレーション。セッションの直後にはまた何でもやれるような気がしたけれど、日が経つにつれて熱量は冷めてくる。どうせ大したことない、本当にやりたいことなのか?、なんてささやきが聞こえてくる。成功する人というのは、そんな疑いを持たずに突き進める人、その先のビジョンがありありと見えて疑わない人、あるいは不安や疑いを持つ間もなく流れに突き動かされている人もいるかもしれない。私はとても慎重な部分と大胆に勢いで動いてしまう時と両方あって、勢いに乗り損ねると、グダグダ思考が働いて動けなくなるパターンが多い。
それでも宇宙は寛大だから、必要であればまたチャンスが訪れるんだろう。カメのように歩みがのろくて呆れられているだろうか。それとも、動く時はめちゃくちゃ動くから、実はウサギのようなタイプなんだろうか?どちらにしても、大差はないのかもしれないな。
これでも少しずつは進化してると信じてる。
何かを成し遂げることよりも、こんなふうに自分と向き合い続けるということが、実は好きなんだと思う。そういうことをだれかと分かちあいたい。人は何のために生まれてきたのか、何を喜びとして、何で満たされたいのか、その探求をし続け、それを人と共有することこそが、私の喜びでありミッションなのかなと思う。
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