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Forever Love(1996)(X JAPAN)と劇場版エックス

今日は昨日より少しだけ早く起きられたよ、いい感じで少しずつ調子戻していけたらいいね。

全然関係ない話なんだけれども、X JAPANっていうバンドのForever Loveっていう曲知ってる?老若男女問わず、ほとんどの人知ってるよね、有名な曲だよね。すごいことだなあって思うんだけれども。私が小学生の頃にリリースされた楽曲だよ。

当時はこんなに後々伝説になるくらいの有名な曲になるとは思っていなくて、もっと当時にリアルタイムで鑑賞しておけばよかったなあって思ってるよ。

というのも、この楽曲が、劇場版アニメ映画作品のタイアップ曲だったからで、当時、子どもながらに、アニメ関連楽曲って、あんまり大人の世界に浸透しないんだなあという感覚があったからなんですよね。

やっぱりX JAPANがすごいアーティストだったからここまで広がったのかなあ(解散もあったね)。曲は知ってても、タイアップ作品の映画のほうは知ってる人少ないんじゃないかな。どうだろう。

私あの映画がすごく好きで、大人になった今、もう一回観たい。「劇場版エックス」っていうタイトルだったんだけれども。

原作はCLAMP(魔法騎士レイアースとかカードキャプターさくらとか描いている漫画家の先生4人組です)のコミックで、原作コミックも少ないお小遣いで当時買ってたなあ(背表紙並べるとそれが一枚の絵になる構図で、だんだん背表紙の画が完成していくのが楽しみだったな。実は何年も前から原作コミックはずっと休載していてしまって、その後まだ完結していないのだけれども)。

私は当時小学生だったのだけど、小学校のクラスメイトにCLAMP作品が大好きな女子が多くて、クラスメイトの子と二人で劇場版エックス観に行ったんですよね。小学生で友達と、街の映画館でかけるってすごくワクワクしたな。エックスと同じ時期に「ザッツカンニング!」(主演が当時人気絶頂の安室奈美恵と、TOKIOの山口達也)の上映やってたのすごく覚えてるよ。

で、映画が始まる前に、Forever Loveのミュージックビデオ(厳かな雰囲気だったなあ、たぶん、栃木県の「大谷資料館」で撮影したんじゃないだろうか、厳かな雰囲気のMV映像はだいたいあそこだよね、すごくいいよね)がフルで流れたのもすごく覚えてる。映画館のフルスクリーンで、X JAPANのForever Loveをフルで鑑賞するとか、すごいことだったなあって。あれももう一回体験したい。

で、映画の内容なんだけれども、簡単にいうと、「相反する2つの正義がぶつかるシナリオ」で、例えるなら、スターウォーズの「帝国軍VS反乱軍」とか、ガンダムの「連邦VSジオン」とか、そういう感じの構図です。

現代の東京で、SFチックな命かけた戦いをして、学生くらいの若者数十人が、二手に分かれて、それぞれを殺しあう話ですね。バトルロワイアル並みに殺しあうので、人物の身体がバラバラになってふっとんだり、血しぶきが飛んだりする描写も多くて、今思えば年齢規制入ってもおかしくない作品だった気がするなあ。

コミックの映像化あるあるだけど、当時も「原作のほうがいい(原作は完結していないにも関わらず)」「映画のほうはあまり好きじゃない」みたいな感想はよく聞きました。

たしかに、原作と劇場版で少しストーリー設定とか違う部分あったんですよね。でも、私は、原作よりも、映画のストーリーほうがすごく好きでした。よかった、もうずっと見ていたいくらい、映画のストーリーのほうが好きでした(だからもう一回観たいんだろうなあ)。

なにがよかったかって、主人公のカムイ君の性格だよね(今よくよく見たら、カムイ君ってルルーシュにそっくりだね、見た目。ルルーシュはキャラクターデザインがCLAMPだから似ていて当たり前か)。

原作コミックのカムイ君は、登場の出だしからずっと、性格こわかったし、とにかく冷たい人だったんだよね。

冷徹な態度を貫いていたのは、大切な人たちを、殺し合いに巻き込みたくない、という強い気持ちからだったのは、納得のいく話だったんだけれども、それにしても、もう、カムイ君がひたすら冷徹、鬼。それがただただつらかった。

最初から最後まで。ずっと冷たくて、笑ってなんかくれないし、優しい言葉ももちろんない。厳しく冷たい言葉と、表情と、怖い態度ばかりで、すごくつらかったんだ。かつての親友との十何年ぶりの再会だって、久しぶりの一言もない。覚えてないふりをして、関わるな、と突っぱねる、ただの冷たい人。

コミック読みながら、当時、よく妄想してたんだよね。カムイ君が、もし、優しい性格で、ちゃんと親友に事情を説明していたら、とか。親友との何十年ぶりの再会も、「久しぶり!会いたかった!」って笑顔で語り合ってさ。

そういうことすごく考えてたの。もしそうだったら、私の今のこのつらい感じ、なくなって救われるのになあって。

まあ、主人公がの大事な要素(性格)が、そんな風に変わってしまったら、完全に別の作品になっちゃうからね。ストーリーも進まなくなるし。

で、劇場版でも「塩カムイ」みなきゃいけないのか、はあ、ってちゃんと心への衝撃を覚悟しながら当時映画館に観に行ったんだよ。

でもね、Forever LoveのMVの上映おわって、本編始まってすぐだよ、すごく驚いたことがあったの。

劇場版のカムイ君は、全然原作と性格が違ってたの!!!!!!!!!すごくすごく心の優しい男子高校生だったの。

私が、日々妄想していた、「もし、カムイ君が、こういう優しい性格だったら」の、そのまんまのカムイ君だったんだよね。笑顔で、優しくて、友人との再会を笑顔で喜んでいたカムイ君。もちろん、冷たい態度もないし、覚えていない、なんてことも言わず、関わるなとかそういうこともなく。

もう私その時びっくりして感動して、「もうこの幸せをどうしたらいいのか!?!?はあああああああ!!尊い!!!!!!」っていう気持ちで、とにかく座席にすわったまま、居ても立っても居られないくらいに、気持ちが高ぶってたのを覚えてるんだよね。

ずっとずっと理想に思い描いていた、優しい性格のカムイ君が、本当に目の前に現れたから、感動したし、すごく幸せだったな。マジ、カムイ君、Forever Love!!!!!!!

あの映画を作ってくださった方々、あのカムイ君を作ってくださった方々に、私は本当に感謝しています。

ストーリーがあれだから、どうしても、いろいろとしんどい鬱鬱とした内容になってしまうのだけれども、それでも、あのカムイ君の優しさで、なぜか心が救われて、自分のすべてを癒してくれたなあと思い出します。

だから今また観たいのかも。

心の優しい人が好きです。

寝ます。(了)

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