短編小説【恥辱の昼下がり】
あたし、人妻なんです。
家事も全部片付けて、ヒマだったの。ウチの人も接待ゴルフに出掛けていて、ひとりだったんです。
タンスの上に置いてあった、衣装ケースを取ろうとした、瞬間!激痛が腰に走ったんです。
あ、ギックリ腰だと思ったんです。前に主人が仕事で、マンホールを持ち上げようとして、やってしまい、苦しんでたのを見ていて、知ってたので。
踏み台から、転がり落ちてしまいましたの。もう、痛くて、痛くて、救急車を呼ぼうとも思ったんだけど、お隣の奥様に電話したんです。
だけど、奥様は居なくて、だんな様が出たんです。
ことの顛末を話すと、
「すぐに行きます!」なんて、とっても頼もしい人なんです。
すぐに駆けつけていただきましたの。これは、チャンス!だなんて思って。
隣の旦那様、和彦さんて言うんですが、これまたイケメンなのに、筋肉隆々で、鍛えてらして、一度抱かれてみたいなって、妄想してたんです、あたし。ふふふ。
「奥さん、救急車呼びますね!」とおっしゃってくれましたが、こんなチャンス、逃してなるものですか!
「お隣の旦那様、救急車はいけませんわ。こんなところ見られたら、ご近所に誤解されますから」
「えっ。でも。。あ、そうだ、家から座薬を持ってきましょう!良く効きますから」と言ってくれたんです。
あたし、嬉しくて、痛みを忘れるほどでしたわ。
そして、隣の旦那様、座薬を持って来て、こう言ったんです。
「さあ、奥さん、四つん這いになって下さい」って。
この項続く
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