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ストリート系としての矜持

みなさんはストリートフードという文化をご存知だろうか。現代の日本では殆ど見なくなったこのストリートフード文化は海外に行くと、特に経済的にあまり発展していない地域へ行くと多く見られる食文化である。日本でストリートというワードを聞けば、ストリート系ファッションなぞというものを身につけた腑抜けた若者どもを想像するであろうが、真のストリート系とはストリートフードを食べる系の若者を指す。私もストリート系男子の端くれとして、このストリートフード文化について掘り下げていこうと思う。

ストリートフードの定義

ストリートフードの定義とは曖昧で、おそらく海外旅行界隈の方々がそう呼んでいるだけで正式な名称は知らない。しかし本記事では一応、必要最低限の調理道具を備えた、道端で飲食物を売っているメニューも名も、なき店と定義づける。

ストリートフードの魅力

街を適当に歩いていると人だかりを見つける、それを覗いてみると、みんな揃いも揃って同じ様な物を食べている。食べ終わっては入れ替わり、食べ終わっては入れ替わる。客は専らその地元の人で観光客や外国人なぞ見たことが無い。勿論メニューも金額も載っていないので、それらを食べている人にジェスチャーなどで同じ物を食べたいと伝える。その殆どが驚く程にお手頃であり、満足度も高い。そんなストリートフードの魅力は2つにまとめられる。

1.ギャンブル性

当然、衛生面など終わっていている。回転率が命なので溜めてある汚れた水にさっと潜らせ次の用意を始める。また、時には内臓系など割と扱いがセンシティブな食材なども提供される。炎天下の中繊細な食材をどのように保存しているかなど考えただけで恐ろしい。世の中知らない方がいいことだってあるだろうと、あえて見ないようにしている。このように常に腹や体調を崩す条件は充分に整っており、実際に私も一度コテンパンにやられている。その一か八かのギャンブル性を乗り越えた者だけが得られる幸福がそこにはある。

2.バイプレイヤー
ストリートフードは決して食事の主役にはなり得ない。しかし食事を終えた後に感じる何か物足りなさ、あと一つシメとして欲しい、といった際。また、今回の店イマイチだったなーといった際。そう、ストリートフードは物理的にも精神的にも、その穴を確実に完璧に埋めてくれるのである。

まとめ

以上の説明からストリートフード文化の魅力を充分に感じて頂けただろうか。私の海外渡航の動機として8割は食事を占めているわけだが、その要素としてストリートフードはかなり大きい。この他の観光客がスルーしていく魅力を自分だけが見つけたという独占欲が満たされる感覚がたまらない。この魅力を皆に知って貰うべく、今回記事にまとめようと思った。次の記事では私が渡航先で食べたモノを国ごとに紹介していきます。



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