雨音

君に逢いに行くために
傘を探してた
心変わりの予感に
空を見つめてた

薫るペトリコール
霞んでいく街並みに
君と歩いた日々を隠されてしまう

泣かないで空まだ
君に会えるまで
流れる涙を誤魔化されてしまうから
いつか触れた温もりに
君のくれた鼓動が今は雨音に変わっていた

君に逢いに行くたびに
重ねた思いは
心あたりの言葉に
訳を探していた

辿るモノクローム
くすみゆく街の隅に
君とはぐれた道を塗り替えてしまう

泣かないで空まだ
君に届くまで
こぼれる涙の跡が消えてしまうから
彷徨っていた流されていた

惑う雨のエピローグ
暮れていく街灯りに
君が残した意味を探しにいく

泣かないでよまだ
君に伝えるまで
溢れる涙の意味を受け止めたいから
今は消えた幻に
君のくれた希望はいつしか雨音に消されていた

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