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短編小説 「ミートソースパスタ」
「果たされない約束ならなんの意味もないし
要らないよ。喜ばせたいためだけのリップサービスなら、もう約束だなんて言わないで」
僕は君のそういうところが苦手だった。
僕たちは付き合って2年がたっていた。
思えばもう空気のようで、でもたまに海のようだった。きっとこのまま、ずっと一緒にいるのかな。なんてぼんやり考えたりした。
「別れて欲しい」
そう言われたのは、
2年が経った記念日の1週間後だった
「果たされない約束ならなんの意味もないし
要らないよ。喜ばせたいためだけのリップサービスなら、もう約束だなんて言わないで」
僕は君のそういうところが苦手だった。
僕たちは付き合って2年がたっていた。
思えばもう空気のようで、でもたまに海のようだった。きっとこのまま、ずっと一緒にいるのかな。なんてぼんやり考えたりした。
「別れて欲しい」
そう言われたのは、
2年が経った記念日の1週間後だった