日米首脳会談と台湾有事
Ⅰ. 日米首脳会談
1. 準備と結果
ー日米首脳会談、4月16日
・菅首相、日本時間4月16日夕方から4月18日午前まで訪米出張。米国時間、4月15日午後8時から4月16日夕方
・米国時間:4月16日午前中1時間ほどハリス副大統領と1時間会談、同盟、安保、気候変動
午後、バイデン大統領と冒頭20分のサシ会談、その後、小人数と拡大会議で2時間30分
会談後ローズガーデンで記者会見。食事会は日本側は要請したが見送り。CV懸念?質素控えめ
ー冒頭のサシの会談
・サシの会談は、菅首相側から要望。当初、米側は難色、菅氏の強い要望で受け入れ。
・外交用語では”テタテ”(フランス語)”頭と頭”(顔をつきあわせた2人だけの会談)
・”2人だけで仕事と関係ない話をしたい。バイデン氏も私も叩き上げだ。”
ー首脳会談はしばしば冒頭のサシの会談→拡大会談
ー小泉首相特使のエピソード。私が小泉首相の特使としてワシントンDC訪問。
夜、経済補佐官の次席担当官から電話。サシの会談が長すぎる。サシは安保が議題。安保補佐官の作為?
安倍官房副長官に個人的電話。サシを長くしていたのは小泉総理。
・バイデン氏は部屋に飾る家族写真など見せてまわった。ヨシとジョーとFirst name. 1月に約束
・サシの会談。昼食時。テーブルのハンバーガー。珍しい。話に熱中しハンバーガーは手付かず。
2021年4月16日
菅氏”これからも付き合いとつづけていける”
→親密さを印象付ける演出。政権安定に効果
ー事前の準備:珍しくかなりの準備
ーQuad(4カ国)会議(日米印オーストラリア)、3月12日 TV首脳会議(初めて)。
自由で開かれたインド太平洋地域確保。4国で協力して中国のこの地域での海洋秩序への挑戦に対応。インドは対中国安保包囲網には消極的。気候変動、ワクチンを主議題。
ー2プラス2:3月16日 アントニー・ブリンケン国務長官、ロイド・オースティン国防長官
・3月14日、米政府先行文書発表、はじめて中国名指し批判。
・アジアや世界での中国の挑発行為など共通課題に日米で協力して取り組む
・尖閣諸島に日米安保条約第5条適応、中国の一方的な試みに反対
ー直前まど共同声明調整、台湾明記、1969年佐藤ーニクソン会談以来、米中国交回復後なし。
ー日米首脳共同声明
・台湾海峡の平和と安定の重要性を強調
・日米安全保障条約第5条の尖閣諸島への適用を再確認
・半導体などサプライチェーンで連携
・香港や新疆ウィグル自治区の人権状況への深刻な懸念共有
・脱炭素へ2030年までに確固たる行動を取る
・日本の今夏の五輪開催への努力を支持
ー中国への警戒明示。アメリカ:日本の協力重視、戦略的価値大。日本巻き込みに注力
・日本歴代政権、米政権との蜜月、政権安定の礎石。菅政権国内的には成功。しかし課題多大
Ⅱ. 「日米首脳会談2:共同声明」
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