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哀歌


『演歌の花道(テレビ東京)』風



うらさびれた都会の夜に
月の明かりは儚くて
君と酌み交わす酒に酔う


うつろな瞼に映る影
悲しくうたう父の顔
気づけばかいなも細くなり
我が来た道を背中せなに問う


優しき母の膝枕
幼き我に子守歌
血潮のかぎりいだかれて
心を揺する叱り声


うらさびれた都会の夜に
街の灯りは侘しくて
昭和むかしを綴る酒に酔う


***

「しみるねぇ……」
故・来宮良子(きのみや りょうこ)さんに捧ぐ


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