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不登校から教員への道 ①不登校のはじまり


1.はじめに

こんにちは、四葉ハルノです。この連載では、私が不登校から教員になるまでの道のりをお話ししていきます。第一回では、不登校の始まりについて詳しくお話しします。不登校に悩んでいる方や、その家族、教育関係者の方々にとって少しでも役立つ情報を提供できればと思います。

2.不登校のきっかけ

思えば、私は幼稚園の頃から、登園渋りが多い子どもでした。今でも、仮病を使って幼稚園を休み、祖母と一緒に朝ドラを観ながら猫まんま(味噌汁にご飯を入れたもの)を頬張っていたことを覚えています。
元々小児喘息を患っており体が弱かったこと、共働きで両親が家におらず祖父母に面倒を見てもらっていたこと、同級生と比べて発育が良く、非常に生意気な子どもであったこと――色々な要因が重なり、「集団行動」が苦手な子どもでありました。
そのくせ、目立つことが大好きで、注目を浴びたがり、協調性からはかけ離れていましたね……。先生からしたら、面倒この上ない子どもだったと思います。早熟性と、年齢相応の甘えたい欲求とのバランスが悪かったのかもしれません。
小さい頃からマンガが大好きで、幼稚園生の時点で、ちゃお/なかよし/りぼん三大少女漫画を全て読んでいた記憶もあります。
そんな私なので、小学校に上がったとて、集団行動に馴染むことはできず……。単学級の小さな学校だったのですが、学級内では、「たまに来てはトラブルを起こす変な奴」という認識だったのではないかと今なら思います。当時の担任の先生方ひとりひとりに謝罪行脚したい。申し訳ありませんでした……。
きっかけというきっかけはなく、「休みたいときに休む」というのが根付いてしまい、年間の三分の一程度しか登校していなかった、というのが小学生時代の私です。三年生のときには小児喘息が悪化して入院してしまい、そこから、余計休むことに抵抗がなくなった(ていの良い言い訳ができてしまった)というのがあるのかもしれません。

3.学校への抵抗感

では、どうしてそんなに学校に行かなかったかというと……
学校という場が大嫌いでした。
先生は別に嫌いではなかった。友達もいた。勉強も苦ではなかった。
では何故か、というと、集団行動そのものが苦手だったんです。
みんなに合わせないといけない。
納得できないこともやらないといけない。
優劣がついてしまう。
自分の主張が通らない。
家にいれば、それらの理不尽から逃げることができ、マンガやゲームに没頭できる。
学校よりも、家にいたほうが楽しいじゃん!
そういう気持ちが強かったと思います。

4.不登校の日々

思えば、当時は「不登校」ではなく「登校拒否」という言葉が主流でした。
しかも、私は、明確に「学校に行きたくない」と言葉にしたことがないように思います。「おなかいたい」「胸がくるしい」「だるい」、そんな、体調を原因に、休んでいました。母は、毎朝、学校に電話するのはつらかったと思います。
中学校になったら、三分の一どころか、十分の一も登校しませんでした。
完全な「登校拒否」になります。小学校の時よりも勉強も難しくなるし、人間関係も複雑になるし、全ての諸々から逃げました。
別室登校という手段もありましたが、ほぼ通っていませんでしたね……。
しかし、その中学校に、教育実習に行くことになるのだから、人生とは不思議なものです……。
家にいてやることと言えば、読書(マンガ/小説)、ゲーム、創作。
ただ、その時間は無駄ではなく、現在の私につながっています。

5.学校や周囲の対応

当時は、今ほど不登校は主流ではありませんでした。担任の先生方も、戸惑われていたと思います。本当にご迷惑ばかりお掛けして申し訳なかった……。小学校の先生からは、それほど特別扱いをされていなかった覚えがあります。それが有難かったな。中学校の先生との関りはほとんど覚えていません。高校の先生にもご迷惑をおかけしたのですが、全日制から通信制への転学を勧めて頂き、無事に大学にも進学できたので、大変感謝しております。
あくまで当時の感覚ですが、通信制の良いところは、奨学金獲得への競争率がそれほど高くないというところだと感じました。そこまで勉強を頑張っていたつもりはないのですが、そこそこ出席してテストを受けていれば、無利子で奨学金を借りられるラインには到達することができました。
話が前後しますが、ほぼ中学に通っていない私でも、特待生扱いで私立高校(全日制)に合格することができましたので、その話はまた別でさせていただきますね。
ちなみに、中学でできた友達が、私の一番の親友で、今もつながっているかけがえのない方です。

6.終わりに

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。不登校の始まりについてお話ししましたが、次回は「学校生活での具体的な困難とその影響」について詳しくお話しします。ぜひフォローしていただき、コメントもお寄せください。お待ちしています!

※アイキャッチ画像生成、構成補助にChatGTPを使っています。


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