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私が手編みの靴下を作る理由。

靴下をプレゼントしていた理由。

手編みの靴下を今までは編んだ側からプレゼントしていました。
お世話になった人や、感謝を伝えたい人に向けて。

その後、いろんな理由があり疎遠になった方も何人かいます。
それはそれとして仕方がない。

靴下をプレゼントしている理由は、
私ができることで感謝を表現できたのが靴下だけだった。
それだけが理由です。

人によっては毛糸のチクチク感が苦手だったり、
そもそもモノをそんなに持たない主義という方も居たかもしれない。

だから、プレゼントしたい方にはまずお聞きしていることがあります。
・足のサイズ
・毛糸が大丈夫かどうか?
・手編みの靴下を送ってもいいか?

前に許可もなく送りつけたことがあり、
その方は手編み製品が苦手だったようでした。
そのことを知った時は、
感謝の気持ちといえど苦手なのを知らずに送りつけてなんだか申し訳ない。
という気持ちだった。

それからは、プレゼントの際には本人に直接聞くようにしている。
それとなく聞く、という行為が難しいのでストレートに、ズバッと聞いている。

プレゼントから販売へ。

感謝の気持ちとしてプレゼントしていたけど、
販売に至った経緯は、前回の記事で書いた通り「売ればいいじゃない」と言われたから
という理由だけではない。

青森にいた頃。まだそんなに編み物で靴下なんか作れなかった頃。
とあるご縁から、編み物でマーケットに出しませんか?とお声を頂いたことがある。
その時も編んだものはプレゼントしていたので、手元には何もなかった。

マーケットに出すのには面接が必要だった。それが確か2〜3日後。
面接の日には、何か作品が見たいとのことだったので、
その間に作れそうだったのは簡単なピアスだけだった。
もちろん、面接で作品を見せたけれど話は流れることになった。

それ以後、販売するようなものは作れないというレッテルを自分でつけた。
だからプレゼントで満足だった。

東北の冬場。特に北東北は寒い。
秋田も岩手も青森も住んでみて、シンプルに寒いと感じた。

そんな冬に、手編みの靴下で下向きになりがちな気持ちを少しでもほっこりと。
あったかい気持ちになってくれたら…。
そんな思いを込めてひと目ひと目編んでいる。

冬場の凍えそうな気持ちにマッチの火のような明るさを。
マッチくらいじゃ…と思うかもしれないけど、
小さくてもあったかい手編みの靴下仲間が集えば、
気持ちもよりほっこりすると思った。

手編み靴下の良さ。

手編み靴下の良さは、なんだろう?と考えてみた。
別に冬場に使うなら手袋でも、なんちゃらウォーマーでも、
セーターでも、マフラーでも色々あるじゃないか?と思う。

だけどあえて、なぜ私は靴下を作るんだろう?と、今書いていて思った。
靴下じゃなかったら、サイズを統一してそれを淡々と作ればいい。

なのに、なぜめんどくさそうな靴下なのか?と。

やっぱり、「足元だから」だろうか?
雪の中を歩く。北東北なら尚のこと雪の上や凍った道を歩く。
すると自然と、目は注意のために足元を見る。

もちろんブーツや長靴で見えないかもしれない。
だけど、その下にカラフルな靴下を履いているなら、
気持ちも多少はルンルンとなると思う。
スキップを物理的にできなくても、気分はスキップしたくなる。

量販店の靴下でもカラフルなものはたくさんある。
しかも安い。数百円で買えるものもある。

だけど、それをあえて手編みの靴下にしたならば。
量販店の何倍もの値段のする靴下だから、一見コスパは悪いだろう。
毛糸だから、きっと量販店の靴下よりもすぐ穴が開くかもしれない。

だけど、想像してみてほしい。
作り手が、機械ではなく人の手で編んでいる。
どんな人が履いてくれるのか?とか、
喜んでくれるだろうか?とか、製品になった後のことを考えて編む。

作り手もルンルンで、使う方もルンルンなら、
これはもう、双方の幸せでしか成り立っていないんじゃないか?と。

これは私も思うことなんだけど、作り手は思う。
この配色ならどう?
この編み方ならどう?
サイズはこれくらいならきつくないだろうか?
使う人のことを考える。

そんな、私がルンルンで編んだ作品をぜひ見に来て欲しい。

靴下販売会、開催決定!

日時:2024/02/22(木)10:00〜16:00

会場:Little Me さま (盛岡市材木町)
   盛岡駅 徒歩10〜12分程度
   でんでんむし(右回り)材木町南口 下車 徒歩5分程度

店舗に駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。

靴下価格:通常3000円
     アウトレット商品に限り2500円

この価格は今回限りです。
次回以降の販売からは値上げをします。

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