突入

母が家に帰って来ないと連絡を受けた時、ちょうど夫も仕事から帰って来た所だったので事情を説明し2人で相手の家に行く事にしました。


自宅から相手の家までは1時間弱の所にあり、道中母に連絡をしていたのですが


「アンタには関係無い」
「子どもが口を挟むな」


と梨の礫でした。

まぁ、連絡をした時点で
何を言った所でこの人は思い直してくれる筈も無いという事は分かりきっていたので
ただただ呆れるしかありませんでした。

そうこうしている内に相手の家に到着し
呼び鈴を鳴らす前に一応母に着いた事を連絡。
いきなり呼び鈴を鳴らすのは相手の方の御家族にも迷惑をかけると思ったので、最後の温情のつもりでした。

何故なら相手の家というのは母の彼氏の実家だったのです。
相手の男性の兄が家主となり、両親と相手の男性とその子どもの乳児も一緒に住んでいたそうです。
(相手の男性は実はバツイチで母と一緒に乳児を育てていた)
↑↑↑自分の本当の娘は捨てて、彼氏の子どもを育てている母を想像したら目眩と吐き気がしました。

しかも相手の両親には母が結婚して家族がある事を内緒にしていたそうです。
もしここで直接話をして、相手の家族の事も考えてとりあえず母が家に帰って来て話し合いをしてくれるのであれば
相手の御家族に事実を伝える必要も無いかと思っていたのです。
(まともな親であれば自分の息子が不貞を働いている事を知るなんて辛すぎますからね)


しかしそんなこちらの思いを打ち砕いてくるのが毒親というやつなんですね。


携帯に連絡しましたが、
「迷惑かけんな」
「帰れ」
「顔も見たくない」
などなど『私ってこの人の娘だよな?』と確認したくなるくらい酷い言葉が返ってきました。


もうこんな人に温情をかけてやる必要は無いと判断。
呼び鈴を押しました。

すると玄関に出て来たのは相手の男性の兄でした。


兄「どちらさん?」
私「母がこちらに居ると思うのですが、呼んで頂けませんか?」
兄「あぁ。会いたくないって」
私「何故会いたくないと言っているんですか?」
兄「さあ?生意気な小娘だから会いたくないんじゃねーの?」
___この時点でもう私イライラ。___
(弟も弟なら兄も兄だな)
私「生意気だろうが何だろうが知りません。会いたい会いたくないの問題じゃ無い事くらい分からないんですか?」
兄「俺は家主でここは俺ん家だぞ。」
私「だから何ですか?呼んでくださいとお願いしているだけですよね?何が問題なんですか?」
兄「○○ちゃんは自分の意思でここに居る。」
私「知ってます。でも離婚もしてない女を匿うなんてあなたも家主としてどういうつもりなんですか?」
兄「俺は別れたって聞いてる」
私「別れてませんよ」
兄「あぁ、本当に生意気だなめんどくせぇ。(振り返って家の中に向かって)おい!呼んでるぞ!」
ここでようやく母を呼んでくれました。


しかしここで出てきたのはまたもや母では無く相手の男。
(めんどくせぇのはこっちだよ。さっさとママ出せよ。てかてめぇで出て来いよ。)


男「何?」
私「何じゃないですよね?母を呼んでください。」
男「会いたくないって言ってるから。」
_____以下略_____
もう何言ってもこんな感じで話にならないので、家の中に向かって
「ママー!!!居るんでしょ?ママー??お願い出て来てママー!!」
と家の中に響き渡るように、相手の家族全員に聞こえて欲しいと思い叫びました。


すると次の瞬間

「何してんだこのアマ!!!!!」

という台詞と共に、相手の男の拳が私の左頬に飛んで来たのです。


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