桐生へ
#散歩
5月2日、桐生へ行った。
桐生はかつて織物産業で栄えた街だ。
きっかけは、わたしの部屋にあった、某沿線の散歩の達人に桐生が紹介されていて、それを友達が記憶していて、行こうと誘ってきたこと。
電車を降り、駅で無料のレンタルサイクルを借り、駅前で売ってた焼きまんじゅう(味噌ダレで美味い)を食べた後、名物のひもかわうどんを食べにお店を目指す事にした。
桐生のメインストリートと思われる商店街を走る。
ああ、いい感じ。古い蔵や建物が点在する独特の雰囲気の商店街。※
わたしの慌ただしい日常と、この街の時間が同時進行してる事が不思議に感じる。
(これは遠くの街に行った時によく感じることなんだけど。)
※商店街の先が重要伝統的建造物群保存地区になっている。
だかしかし、旅に付きもの(?)のプチトラブルに見舞われる。
目指したうどん屋は、ものすごい行列。
この街にいる人がみんな集結したかのような行列だ。
諦めて別のお店を目指して、来た道を戻る。
辿り着いたお店は、準備中なのかひと気がない。いつ開くのかと中を覗いていると「そのお店はもうやってないよ」と、通りすがりのおじさんが声をかけてきた。
おじさんは慣れた様子でお店の奥に入って行き、お店の人を連れてきてくれた。
お店のお爺さんは「市役所の方に息子のお店があるから」と別のお店を紹介してくれ、「せっかく来てくれたのに悪いねぇ」と、お土産にうどんをくれた。
ふたたび自転車を走らせる。
大通りに並行するように、住宅街を走る。
この住宅街がいい感じなのだ。
ノスタルジック。
古い住宅かちらほら立っている。
度々訪れる谷根千の辺りとはまた違う空気だ。
茶色い古い木造住宅。蔵を改装した歯医者。静かで穏やかな空気と時間。
途中、猫に出逢う。しばし団らんさせていただく。
照りつける太陽の下をしばらく走り続け、辿り着いたうどん屋には目的のひもかわうどんは無かった。
かき揚げざるうどんのセットを食べた。座敷のせいもあってお腹いっぱいの身体は昼寝を欲したけど、一息ついて、また静かでのんびりした街に向かって走り出す。
そのあとは幾つか見どころを見てまわった。
時間が迫り(自転車は17時までに返さなければならない)、来た道とは違う道を通って帰ることにした。それがとても素敵だった。横に見上げる方向に神社が見えた。時刻は夕暮れに差し掛かった頃で、オレンジがかった光が神社を囲う大きな木々を照らし、まるで映画に出てくるような、理想的な描写の神社のある風景だった。
坂を下り、下り、桐生駅へ。 自転車で坂を下りながら、いい街だなーと思った。
自転車を返し、電車の時間を調べると、あと4、5分で電車が出る。
次の電車は1時間後だ。
急いで駅のホームに向かった。
散歩コース
駅前マルシェ→藤屋本店→第二宮島庵(閉店)→みやじま庵→絹撚記念館→桐生織物記念館→織物参考館紫→桐生天満宮→群大工学部同窓記念会館→ベーカリーカフェレンガ→旧曽我織物工場→山手通り→桐生駅
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