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永きに渡り思うことと、その祈りがもたらすものとは。【青ブラ文学部|お題#腐れ縁だから】参加記事


長い付き合いだと思う。いわゆる #腐れ縁だから  途切れそうで切れず、近づき過ぎもせぬ、曖昧な関係が続いていた。

「そろそろ帰る時間じゃないの?」
「言われなくても帰るわよ」
「あなたが帰ってくれないと、私は仕事を始められないのだけれど」
「分かっているわよ。相変わらず可愛げのない」

軽い言い争いの後で主導権を譲る二人の女たち。だが、彼女たちは同じ思いを抱いている。同じ思いを違う光景の元で抱きながら、二人は気の遠くなるほどの時を過ごしてきたのだ。



朝の光を司る女は、光に祈りを捧げる。光あれ、闇に奪われるなと。そして、魂の安息たる夜を静かに迎えられるように。彼女は両の手を合わせて、何処へともない祈りを捧げるのだ。




朝が来て昼を迎え、やがて訪れる夜。夜を守る女も又、祈りを捧げるのが日課である。魂の安息が守られることを、安息が永久とこしえに続くことを。そして夜が明け訪れる朝や、その後に続く昼の光、その輝きが途絶えることのなきように、彼女は祈りを捧げるのだ。


かくして、対照的にも見えるふたりであるが、実のところは相似形を描いていることが、よく見ると分かってくるのだ。
昼の君の希望は宵闇の君が守り、宵闇の君が育てた明日は昼の君が実らせる。その受け渡し、バトン、キャッチボールにも似た行いは、この世がこの世である限り、続いていくだろう。


拙稿題名:永きに渡り思うことと、その祈りがもたらすものとは。
総字数:563字

よろしくお願い申し上げます。

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