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あれは、ある種の境目・際《きわ》であったのだろうか。

#きわどいはなし   参ります。

人が恋未満の感情を抱く。それは、涼しい風に吹かれてくしゃみをするかのように、唐突だが当たり前の顔をしている。油断した私たちを驚かせるために。

これぞ、神の気紛れ、キューピットの矢はどこに刺さるか分からぬものだ。
余談だが、甘酸っぱさは皆無である。賢明なnoter諸氏は、私という偏屈な書き手の在りようをお分かりかと思われるので、その類を期待などされぬであろう。

はてさて、本論である。
拙宅の浴室は24時間強制排気(トイレ連動)である。この機械が寿命を迎えた。一度交換したときに、家族が電話帳のみで初見の工務店に依頼、何故か備え付けの機具よりパワーの強いものを付けていった。取り付ける為に必要だからと、排気管を短くカットしてまで。

いいのか、それは。次の交換時はどうするのだ=工事完了後に状況をみたが空間に隙間が殆ど存在しなかった。仕切り書も切らず、領収書はない、現金払いにしてくれ等々。

所用から戻って(工事には立ち合わなかった)家族から説明を受けた私は
私「これ、クーリングオフできません(排気管をカットしているので現況復帰ができず、意味が無い)、次は10年後でしょう。交換作業、苦労するわ」
父「10年か、機具の寿命は」
私「毎日毎時間運転だから摩耗も激しいの……。組合に加盟もしていない業者に『ぼったくられた』こと、自覚してくださいね」
父「分かった……図面屋(私は機械製図資格保持者)のお前に任せる。餅は餅屋だからな」

※換気システムについては、こちらの解説記事が参考になると思います※


その8年後、餅屋ならぬ😂私は、寿命を迎えた機具を交換してもらうために、いつも依頼しているリフォーム会社のHPを開いた。


工事自体は機具交換であるから単純なものだが、問題は機具が大きすぎて、空間に作業スペースが殆ど存在しなかったこと。これについては、立ち会いながら謝りに謝り倒した💦


多少の凸凹(片付け等)はあったものの、交換工事は終了した。技術担当者さんが先に帰社、営業担当社員が納付書と支払の説明をし、工事完了チェック、サイン等々、必要事項が全て終わったあと「本日は大変お世話になりました。また何かありましたら●▲社さまにご依頼しますので、よろしくお願い申し上げます」と私が送り出す台詞(定型句的)を言うと、その言葉を聞いて、営業マンがこう切り出した。


「あの……今回の工事には関係ないので恐縮なのですが。お客様、XZ様に一度お伺いしてみたいと考えていたことがあるのです……」

ふむ🤔私も感じていました、実は。あなたも感じましたか。では確かめた方がよろしいでしょう。


「「あのっ!接客経験、ありますよね?前職で!!」」


そう。我々はシンパシーを感じていたのだ。承りました、さようでございますか。そのようにおかはからいくださいませ。それでお願い申し上げます。等々。これは接客敬語、それもデパートやホテルなどの対面接遇のにあたって使用される敬語だ。

「百貨店ですか。大口の得意先を相手に接遇されておられたのでしょうねぇ。ことばの端々はしばしに品格を感じていたんです、X様の」

何を仰るウサギさん。そんなことを言っても、私は納付書に記載された金額以上はビタ一文払わんぞ😂

「Oさんこそ、ホテルマンでいらしたのですね。どうりで仕草やことばがやわらかい。リラックスして工事に臨めましたよ」


小規模マンションの玄関口で、同業種の匂いを嗅ぎ分けて喜ぶ男女……迷った子犬か我々は😂
余談。恋愛色はゼロである。彼は無論妻帯者子持ちだし、私はもう少しワイルドな殿方がよい…….っと。どうでもいい話であった、これは。

少なくとも、トイレの換気扇の前でloveは芽生えぬ。これを明確に記しておかねばなるまい。


玄関。それも何かの境、きわであるだろう。そして、それを跨ぎ越し、平凡な毎日は続いていく。以上、異議=いや、芽生えるだろう?はなしに願いたい。それぞれの家庭、その日々の安寧のためにも(本音を綴れば昼ドラ展開はシルバー独身には面倒なのだ💦どっとはらい😂)


今日と明日を行くのでしょう。MicrosoftCopilotによるAIアート。転載禁止をご理解賜りたく。


総字数:1789字

※青ブラ文学部と「なんのはなしですか」クロスで投稿、配慮を欠いたことを、今更ながらここでお詫び申し上げます。また、「なんのはなしですか」に関しては、主催さまのスケジュール上、8.12 以降の投稿にすべきであったこと、併せてお詫び申し上げます。大変ご迷惑をお掛けいたしました、伏してお詫び申し上げます※


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#お題で書いてみた


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