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食と農と風景

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”研究と日々の暮らしのあいだに”がテーマのマガジン。食と農と農村風景に関連することを書いています。#毎日の風景をつくるごはん
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#農産物認証

マガジン「食と農と風景」について

「農業と環境」に関連する、食、農村景観、生産と流通、農業政策、ツーリズム、エシカル消費や、それらにかかわる書籍などについて書いていく予定です。取り上げるトピックはこのような個人的に興味のあること、現在勉強していること中心になります。 扱うテーマ私の興味・関心(研究テーマ)についてすごく大きく言うと、 ・持続可能な農業はどのようにして実現できるのか? ・新しい技術の登場、農業と環境問題への関心が高まってきている今、いかにして農業を続けていく事ができるのか?農村景観を守れるの

#92 地理的表示(GI)の登録による伝統知識の共有と継承 -「とんぶり」のケーススタディ

#論文まとめ #農産物認証 key words : GI, 地理的表示保護制度, 伝統的生態学的知識/Traditional Ecological Knowledge (TEK), 農業景観, 農村振興 “畑のキャビア”と言われるとんぶり。皆さんは食べたことありますか?私は以前、知人にバーに連れて行ったもらった時に食べて以来、好きな野菜です。お酒にめっちゃ合うんだなぁ。論文読んだらまた食べたくなりました。 さて、今回はかなり長文です。しかも、TEKとかGIとかいろんな略

#91 果たして認証は必要なのだろうか?

#短文雑記 #農産物認証 坂ノ途中の野菜最近、坂ノ途中から野菜やコーヒーなどを注文している。私がこの会社に着目した理由は、安全性やおいしさが第一に掲げられていなかったから。言い換えると、環境にやさしい事を第一にあげていたからである。 実際に野菜セットとコーヒーセットを注文してみたところ、私よりも家族がそのおいしさと新鮮さを気に入り、定期便を注文することになった。 明らかに味が違う最近気に入っているのが、「海ノ向こうコーヒー」シリーズの、中国、「雲南の桃源郷コーヒー」。豆

#90 え、また新しいラベル増えたの? ーフランス,Bio.Français.Equitableラベル

#農産物認証 #EU農業 #事例 「有機とフェアトレード産品を認証するための新しいラベル」というタイトルの記事が昨日出ていた。↓ 記事によると、FNAB(全仏ビオ農業連合会)(※1)が有機農業とフェアトレードの両方の規則を尊重する農産物ラベルを発表したそうだ。認証を受けられるのは、フランス国内で生産された農産物で、流通も国内に限られる。また生産者と流通業者がお互いのバランスをとりながら、共に価格設定をしなければならないという。 そして重要な認証基準に、「販売業者は、生産

#79 発見クルベジ!~亀岡発、地球を冷やす野菜~

#事例 #農産物認証 前回の投稿で「亀岡の風景をつくるごはん」について書きましたが、わざわざ亀岡に行ったのは、クルベジが本当に売られているのか確かめたい!という目的でした。直売所4、スーパー1か所をまわったった結果、スーパーで発見することができました。 クルベジクルベジは農産物のエコラベルの一種で、以下のように説明されている。 クルベジとは、CO2を削減する営農の取り組みに対して、資金提供者を募り、当該営農にによる農産物に「クルベジ(Cool Vege®)」というブラン