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食と農と風景

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”研究と日々の暮らしのあいだに”がテーマのマガジン。食と農と農村風景に関連することを書いています。#毎日の風景をつくるごはん
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2019年5月の記事一覧

#17 小満

先週末はとにかく暑かったけど、私は魚沼市の広い青空の下で田植えをしてきました。今日は田植えをしながら思ったことあれこれについて。 10年ぶりの田植え中学の修学旅行「越後田舎体験」で、田植えをして以来田んぼに素足で入った。最初こそ足を取られていたものの、慣れてきたら泥の中をすいすい歩けるようになって、イネを植えること以外何も考えずに黙々と植えていた。農作業は自然に集中モードに入って行けるから不思議だ。 機械で半分ほど植えてある田んぼの続きで、間隔30×30cmに苗を4本くら

#15 風景をつくるごはん【糸島】

糸島市糸島市は玄界灘に面する福岡県最西部のまち。人口は10万人ほど。姪浜で福岡市営地下鉄から筑肥線に乗り換えてちょっと行くと海が見えてきて、九大学研都市、周船寺を通り過ぎて、波多江駅から糸島市に入ります。 伊都菜彩伊都菜彩はJA糸島が運営する直売所で、波多江駅そばにあります。 2016年度の「日本農業新聞のJA直売所アンケート」で売上高日本一だったそうで、第二位の和歌山県の直売所の売り上げ高約27億円に対し、伊都菜彩はなんと40億円! その規模の大きさといい、混雑具合と

#14 食べることが風景をつくる

≪「食べること」をちょっと角度を変えて考えてみる≫というのが今回のテーマ。 毎日欠かさず行う「食べること」から広がる世界・風景について、農業と風景との関係から書いてみます。 風景をつくるごはん 『風景をつくるごはん』と聞いてどんなイメージを持ちますか? 詳しくはこちらのページ(風景をつくるごはん〜はじめに〜) に書いてありますが、簡単に説明してみます。 ※農村振興や景観の観点から詳しく知りたい方はこちら→「風景保全策としての「風景をつくるごはん」プロジェクト」 農村の風