DPRO解散に向けて準備スタート
一昨日(2023年12月16日)、NHKで「デフ・ヴォイス」(前編)が放送されました。
著者は、小説家の丸山正樹さん。
『デフ・ヴォイス』が世に出てから、実に12年の歳月が過ぎました。
『デフ・ヴォイス』のドラマ化の経緯については、下記記事がいちばんよくわかりますので、お時間のあるときに読んでください。私(木村)のことも書かれています。
特筆すべきは、ろう者役は全員ろう者が演じたこと。DPROメンバーだった方も俳優としてドラマに出ていました。
さて、DPROは1993年に熱海で産声を上げました。
DPROの理念
「ろう者がろう者としてろう者らしく生きていける社会にしていくために」
この理念に賛同してくださった方々がDPROのメンバーとしてさまざまな活動をしてきました。
時は流れ、2023年。
バイリンガル・バイカルチュラルろう教育を謳うろう学校「明晴学園」もできました。
日本手話を日本手話で教える人たちのための組織、「NPO法人手話教師センター」もできました。ろう通訳者や、ろう通訳者と協働する聴通訳者(フィーダー)を養成する事業も開始し、その修了生がオリンピック・パラリンピックの開会式・閉会式の生中継において手話通訳を担当しました。
ろう歴史も、1998年に「日本聾史学会」が設立し、現在は「日本聾唖史研究会」として活動しています。
「ろう者がろう者としてろう者らしく生きていける社会」になったから、DPROは解散するのではありません。(ろう者が生きやすい社会になったわけではありません。)
DPROの理念を受け継いだ人たちがそれぞれの分野で大いに活躍していて、DPROの役割は果たせたと判断したからです。
そして、2023年12月17日(日)、明晴学園の集会室にDPROのメンバー達が久しぶりに集まりました。残念ながら、鬼籍に入られた方もいましたが、きっと天国から私達の話し合いを見守っていたのではないでしょうか。
DPROの解散式は、来年(2024年)12月7日(土)か12月14日(土)のいずれかになりそうです。
DPROを世に残すため、noteのマガジンを使うことにしました。
その第1号として、木村が投稿しました。
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