緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。013

5月25~27日までの3日間、最初の抗がん剤投与のために入院していました。5月21日にCVポートを挿入して、そこから短期間での再入院には戸惑いもありました(何となくせわしないような)。翌日には在宅での仕事を一応こなして土日休みに入りましたが、この先どうなるのかなって不安はやはりぬぐい切れないです。

というのも……
抗がん剤の副作用なのか分からないのですが、膝周りの筋肉が痺れるというかこわばるような感覚があり、今のところ歩けることは歩けるのですが、以前通勤の時にしていたような早歩きはしんどいし、しゃがむのもきつくなっています。抗がん剤1回目でこの状態だと、この後何回か投与したらどうなるのだろう?……全く歩けずに通院できるのだろうか?
何とかそうならないように、まだ膝がしんどくない午前中のうちに、1.5㎏のダンベルを持ちながら(可能なところを)部屋の中で足踏みしています。30分くらい。ダンベルは時々持ち上げたり、横に上げたりして、最低限の筋肉は維持したいと思っています。寝て起きた後は膝の違和感はないんです。起きてある程度活動すると膝がおかしくなります。
この膝のしびれのことは、今度の水曜日(6月2日)に採血のため通院するので、主治医の先生に相談しようと思っています。
あと、便秘のことも。毎日快便だった私がたちまち便秘になってしまい、金曜日の夜はお腹パンパンで苦しかったなぁ~。旦那さんが酸化マグネシウムを買ってきてくれたおかげで、翌日に出て何とかマシにはなりましたが、う○この質がまったく変わってしまったのにはショック……太いバナナがよく出たのに、小石が10数個くらいというのになってしまったんで、出たことは出たけど、出し切った爽快感にはまだまだ遠いです。繊維質と水分はしっかり摂っているし、朝に軽く運動したりもしていますが、大腸の活動が低下しているという感じがあります。
そして、退院後シャンプーを何回かしましたが、髪の毛……いつもより抜け毛が増えてきた気がします。あと1、2週間したら本格的になるんでしょうけど、直後でも抜け毛が数本多いような気がするし、今度の通院でも帽子は用意した方がいいかなと思っています。
私の場合、吐き気は意外と強くありません。抗がん剤投与前の吐き気止めの点滴と、投与後に出される吐き気止めの薬が効いたのか、不快というほどの吐き気はないので、あまりたくさん食べすぎずに少量ずつ食べるようにしています。たばこ対策にもなるしね(腹いっぱいに食べ過ぎるとたばこってほしくなっちゃうんですよね~)。私、酒は全く飲まないけどたばこは吸っていました。1日に5~8本位かな~。そんなヘビースモーカーではなかったけど、なる時はなっちゃうんですかね、がん。

今回の入院でやった抗がん剤治療は、

Dose Dense EC療法

と言いまして、通常エピルビシンとエンドキサンという2種類の抗がん剤を3週に1回投与するのを、2週に1回にするという方法。私のがんはステージこぞ2A(腫瘍径2.9cm、転移無し)ですが、グレード3(Ki67が80%)というタチの悪いものなので、3週間では間に合わないという判断なのです。増殖能が高いので、転移が今のところ見られないといっても、ミクロな単位で体中にがん細胞が血流などに乗って散らばっている可能性もあり、それらの散っていったがん細胞も叩き潰さないと、将来さらに多くのところを手術しなければならなくなります。
しかしこのDose Denseについてはデメリットもあって、再び抗がん剤を打つ2週間後というのが、副作用による白血球の減少(≒免疫力の低下)が最も大きいタイミングで、通常ならそこから白血球数は回復していくのですが、それを待たずに抗がん剤を打つので、白血球数は低下したままになってしまいます。それを防ぐために、ジーラスタという皮下注射を24時間以上間隔をあけて行います。しかし、ジーラスタが効くかどうかは個人差もあり、もし効果があまり見られなければさらに注射するということもあります。特に、このコロナが猛威を振るう中では、ジーラスタが効くかどうかは、このがん治療サバイバルの中で重要なポイントになります。

今回の入院では、2日目に抗がん剤を投与し、投与から24時間以上後の3日目にジーラスタを注射して退院というスケジュールでした。せっかく早めに入院していたにも関わらず、抗がん剤投与を開始したのは13時を回っていました。副作用を抑える薬も含めて、点滴は全体で2時間ほどかかります。診断を確定させるための通院を2回しましたが、その2回とも会計の時刻をオーバーして終了したので、ジーラスタの注射があまりに遅くなるようならまた会計できずに終わってしまうんじゃなかろうかと気が気じゃなく……CVポートのおかげで、点滴自体は全然苦痛はなかったんですけどね。本を読もうと思ったけど、結局薬剤が切り替わるたびにナースさんがやってきて落ち着かないので、結局タブレットでネットを見てばかりになってしまいましたが(私は本を読むときは、静かな空間で邪魔されずに没頭したいので)。

抗がん剤の投与後、着ていた寝間着を着替えて、身体を拭き、その後トイレに行ってみました。エピルビシンを投与すると、1日か2日くらいオシッコが赤くなるといわれていましたが、通常の尿の黄色っぽさと混じって茶色っぽくなっていました。でも、排尿痛(まれにあるらしい)はなかったので、まあそんなものかと思い、それは言う必要はないと判断。
しかし……歩いてみると、いやに膝が痺れる感じがするのです。正確には、膝の周りの筋肉が痺れているのかこわばっているのか、とにかくたとえようのない違和感で、それをナースさんに伝えたのですが、どうも要領を得ない回答。手先や足先のしびれというのは私も確かに聞いたことがあるような気がするのですが、膝周りだけっていうのはどうも腑に落ちません。歩けることは歩けるけれど、どうにも膝に力が入りにくくて、ちょっと油断するとカクンといきそうなのでそこは気を引き締めながら歩きました。

その日の夜は、4人部屋だったけど独り占め。窓もちゃんと開けて快適に寝ました。
こんな感じの入院なら、お医者さんとナースさんがちょくちょく来なければ落ち着いて読書できるんだけどな苦笑 でもお医者さんとナースさんが来なかったら意味ないし、悩ましい所です😓😓

翌日は、16時ごろにジーラスタを注射するまで何もすることがないので、昼食を食べ終わったら寝間着も注射には支障のない程度に外着に着替えて、荷物の片づけをして待機。ジーラスタ注射は16時前に間に合い、これまでの診察も合わせて、やっと今月分の医療費のお会計をすることができました……
入院と通院(外来)は別会計なので、限度額適用認定証があっても、合計で8万近くしましたが……

ちょっとメモ書き

私のがんは、女性ホルモンで増殖するルミナルBタイプですが、今回の治療にホルモン剤を提示されなかったので、それはなぜか聞いてみました。
術前に薬剤投与する場合、ホルモン療法については有効というエビデンスがないです。それと、今回の治療法が標準的治療だからです」とのこと。
あと、この治療を始めるまでいくつかサプリメント(主にビタミンやDHA)を摂取していましたが、ビタミンなどの主成分以外の成分が治療効果に影響を及ぼすかもしれないということなので、サプリメントを飲むのはおすすめはしないと言われました。「自己責任でね」ってことですね。

コロナ禍の中、乳がんになって……一つひとつの命に優しい世界であってほしいと願います。貴重なサポートは、各種がん闘病に関わる団体や保護猫活動に充てさせていただきます。