緊急事態宣言やっちゅうのに、乳がんと言われましてん。003

前回の002→ https://note.com/harumi_ito/n/nd030671e22ac でここまでのいきさつを書きましたが、多分これを読んでる皆さんが思うんじゃないか?ということについて、ちょっと書きます。

乳がんと診断された時に、ショックはありませんでしたか?
まあベッタベタな言い方をすると、「ガーーーーーン」となったのか?ということですが、意外とそれはありませんでした。
というのも、私の母系は代々乳がんを患っており、実の祖母(これについては場を改めて書きます)は60歳で亡くなりました。実母は40代で発症し、治療を経て生きております。(とは言うものの、実母との付き合いはほとんどないので、今生きているかどうか現時点ではわかりません。連絡先は交換してあるので、落ち着いたら連絡してみようかとは思っていますが)
そういうこともあって、私もいずれ乳がんにはなるだろうと思っていたので、「ガーーーーーン」よりは「ついに来たか……」という思いの方が強かったですね。乳がん血統であった分、それなりに心の準備はできていたので、ショックはほとんどありませんでした。

むしろ、こうなったら入院や手術するまで思い切り楽しんでやろうと思い、旦那と毎日くだらないことを言いながら大笑いしています。
先日、近所の食品スーパーで豚のロース肉のかたまりが3割引きで売っていて(元値も100gあたり98円と安かった)思わず買ってしまったのですが、それを知った旦那は、

「トンカツ作ってー❤」

……あのさあ、トンカツってどれだけ作るのめんどくさいか知ってる?小麦粉・玉子・パン粉をそれぞれ別の器に用意するから場所も取るし、これらを順々に付けていこうとしても菜箸でつかんだ部分がむき出しになりやすかったりして、「綺麗でおいしいトンカツ」を作るのは本当に手間がかかります。それなのに、乳がんだと分かった私にそれを要求するか?!!
思わず口ずさんでしまいました。

「あなたが思うより不健康でーす!」

そうなのよね。日常生活は普通にできるし運動だってできるけど、体の一部にがんがある。まさに「あなたが思うより不健康」状態。
それと同時に、あの「うっせえわ」の功績はこんなところにあるのかも、とも思いました。相手に対し「〇ね(まあこんなことって、よほど気心が知れてないと言えませんよね)」なんてことを思うことなく、自虐ギャグとして昇華できるのです。相手は選びますが、「うっせえわ」を元ネタにして、ちょっとした笑いに変えることができるのは、このコロナの時代にあって、ひとつの救いなのかもしれません。

コロナ禍の中、乳がんになって……一つひとつの命に優しい世界であってほしいと願います。貴重なサポートは、各種がん闘病に関わる団体や保護猫活動に充てさせていただきます。