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「シン・ニホン 」を読み終えて♪

「いつか、ひっくり返る」

子供の頃から、理不尽さを感じるとき、そんな声がした。「それが当たり前、常識です」と言われる度に、いつかそんなのひっくり返ると思っていた。その感覚は単なる自分の中から生まれた反発ではなくて、なんとなく遠くから聞こえるものの様でした。

大人になっていく過程で、その声は大きくなっていきます。ただ、社会に適応していくためにときどき自分にすら嘘をついて、あの声は幻想だったと思うようにもなりました。

これまでの殆どを海外で過ごし、暫く振りに日本に帰国。そして2020年、何かと世界が騒がしくなってきた頃、たまたまこのタイトルを目にしたのです。

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「シン・ニホン 」

失礼ながら著者のことは知らず、ただ、このカタカナの「シン」の響きに、これまでの価値観が変わるヒントがあるのではないかと感じ、Kindleですぐにクリックしました。

本の”はじめに”からの一部を引用

本当に未来を変えるべきと思うなら、なぜもっと現実に向かい合い、建設的な取り組みやイニシアチブを仕掛けないか。

(略)

現代の経済のルールや知的生産のルールが大きく変わってしまったこと、日本が今どういう状況にあるかということ、そしてその中で個人や社会は何をしなければいけないかということ、これらをひとつなぎに通した議論を見ることもまずない。

(略)

僕ら一人ひとりは、望むと望まないとにかかわらず、これからの未来を生きていくことになる。臭いものに蓋をしても隠し通すことはできない。必ずその現実と向かい合う日は来る。それも次世代ではない。おそらく、問題のほとんどは僕らの生きているうちに顕在化する。

(略)

もうそろそろ、人に未来を聞くのはやめよう。
そしてどんな社会を僕らが作り、残すのか、考えて仕掛けていこう。

未来は目指し、創るものだ。


”はじめに”を読んだとき、これまでずっと感じていた「いつかひっくり返る」の声は自分の課題なんだ、誰かがひっくり返してくれるのではなく自分がひっくり返すんだと突きつけられた様に感じました。

文句を言っていても、いつかと言っていても何も始まらない。ならば、あなたは何をどう変えていきたいと思っているのか?

そう生き方を問われた様に思いました。

♪♪


「シン・ニホン 」の目次から


「シン・ニホン 」の目次から
1章 データ×AIが人類を再び解き放つ -- 時代の全体観と変化の本質
2章 「第二の黒船」にどう挑むか -- 日本の現状と勝ち筋
3章 求められる人材とスキル
4章 「未来を創る人」をどう育てるか
5章 未来に賭けられる国に -- リソース配分を変える
6章 残すに値する未来

第1章、2章ではデータ×AI産業の遅れ、歴史からみる変化への日本人のあり方、強みなど、これまで海外からみていた”日本の現状”が、ファクトベースで書かれていて興味深く読みました。

そして、第3章「求められる人材とスキル」では、とてもワクワクしました。

著者は、これからは「異人の時代」だと語ります。
人と異なる生き方をする人こそがこれからの未来のカギとなると。

その言葉に、子供の頃に感じた、その人が持っている素質や可能性を見ずに常識という物差しで測っていたことへの疑問を思い出しました。恐れずに言うならば、この章を読んで、「やはりそうだった」と確信したほどです。

異人とは、あまり多くの人が目指さない領域を行く人、新しいアイデアで何かを仕掛ける人。そして、まだ目指す道が明確に見えなくても、誰に認められずとも、自他共に笑顔で生きていく社会を目指して、夢を持ち続けている人も私は含めたい。

異人たちが大切と思える社会。

日本は四季があり、季節によって食べるものも着るものもかなり変わる。町を歩いて感じるのは、家も思い思いにユニークに建てられていて、信仰しているものも多様。本来は、私たちは個性豊かで、実は”みんなと一緒”が向かないと私は思っています。

それぞれに異人的要素があることを認め、そこを引き出し合っていきたい。

もっと言えば、それぞれの異人的要素が際立ち、その循環で成り立っていく社会にしたいと思います。その先には、存在すること自体に価値があると、私たちが目覚めた世界になるようにと願う。

私はこれまで「生き方(Art of Life)」をテーマに、インタビュー活動をしてきましたが、ますます異人である人たちの人生観を伝えていきたいとワクワクしました。

その一方、第四章からの未来への具体案を読んで、実は焦りも感じました。

人生100年時代。これからの時間をどうやって生きていけばいいのだろうか? 今からデータ、AIなどを学び専門性を身につけるのは、私にはハードルが高すぎる。著者が掲げるとおりに、急速に社会システムが一変できたとして、はたして自分は適応していけるか、その先で新しい価値を生み出していけるだろうか?

未来がどうなるかは誰にもわからないけど、それは私たちが何をどう変えていくかにかかっている。その現実に恐れも感じました。

章を読み返し、また勉強会に参加して感じたのは、たとえ古い価値の中で多くの時間を費やしてきたとしても、だからこその「大切な視点」は持っているはず。

若き異人たちから、新しい視点で私たちの経験や知恵を引き出してもらい、逆に私たちの視点で、若き異人たちの夢を膨らませたり、深める問いかけができるかもしれない。

そもそも、年齢や性別で分けること自体にもう違和感を覚えますが、そういった古い価値観で人のことを測り、他人にも押し通すような、”ジャマおじ(おば)”にはならないようにありたい。

本に書かれていた異人の要素の「チャーム」は、価値観が固まりつある私にはよき指針です。

さて、ここ数年、2020年以降世界は大きく変わっていくだろうと、方々からよく耳にしていましたところに、まさかのパンデミック。地球規模で物事を考えなければならない時代に生きていることを感じるきっかけになった。

そういう意味でも、タイムリーな本に出会ったと感じます。

最後の章には、地球全体に視点を変え、SDGs(持続可能な開発目標)を大きく3つに分けています。「才能と情熱を解き放つ系」、「持続可能な空間を作る系」と、「力と方法を持つ系」とあり、あらためて見ると、あの声がどこからきたものだったのかを分けてみることで、少し理解できたように思います。

どう行動するかで未来は変わる。すべては自分次第ですが、変化しない選択はもはやないということは理解していけます。テーマが壮大で難しい本でしたが、多くの人にオススメしたいです。きっと読まれた方の多くが、これは自分へのメッセージじゃないかと受けとめられると思います。

「よき社会像は、私たち一人ひとりの中にあるはず」、だから、声を届ける。

AI を使いながらも、AIには追いつけない領域でみんなの手を重ねながら、さらなるインスピレーションを循環させていくためにも、これからも一人ひとりの声をインタビューを通して伝えていきたいなと思います。

🎶

今年の私の誕生日に、友人から素敵なメッセージが届きました。誕生日というのは2つあって、肉体である私が生まれた日と、なぜ生まれたかをわかる日だそうな。

命の誕生を祝い、誰もが生まれてきてよかったと思える社会を目指す。そして、可能なら「もうひとつの誕生日」を祝えることを願って。

本の表紙にあった言葉を合言葉に、一緒に歩んでいけたらいいね!


最後まで読んで頂き有難うございます。


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Art of Life(生き方)をテーマに インタビュー、インスピレーションの循環を願い想いを綴っています。NewsPicksパブリッシング公認の『シン・ニホン』アンバサダー

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