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【番外編】博総日記 保線のドクターイエロー!?〜ロングレール運搬車〜

博多総合車両所には新幹線車両だけでなく、その運行を影で支える保線の車両もいます。保線車両と一言にいっても、かなりの頻度でいるものから滅多にいないものまでさまざま。なので保線車両は、個人的に博多総合車両所の見どころのひとつと思っています。

なので今回は、少しでも保線車両のことを知ってもらうべく、その中でも年に一度現れるか分からないくらいの頻度で現れるとある保線車両を取り上げていきます。

ソースは自分が見た姿と憶測なので
一部間違いがあることも考えられます。
ご理解のうえご覧ください。


今回取り上げるのは、山陽新幹線で活躍するロングレール運搬車です。

この車両はその名の通りレールを運ぶのを仕事としています。
積載量は、最大で150mロングレールが10本分です。
また、これ単独で自走することはできないため、必ず編成の端に軌道用モーターカーを連結しています。

今回の動力車

続いて編成について。
編成はA車、B車、B車M連、C車の4種の車両で構成されています。
A車は軌道用モーターカーを連結しない側の先頭車です(見た目は先述の画像参照)。運転台やその他機械(バッテリーなど)を搭載しています。
B車は中間車で、A車を1両目とすると3両目以降に連結されています。特に特別な装備などはないものの、一部には着脱式?のレール固定器具が装備されています。

ローラーとその上に付くレール固定器具

B車M連は編成最後尾に連結されています。M連の名の通り、動力車(鉄道界ではM車という)と連結される位置にいる車両になります。基本は他のB車と変わらないものの、M車側の車端部に赤、黄、緑の回転灯が付いているのが特徴です。

写っていないが、上にのびる柱の上に回転灯がある

C車はA車の次位(2両目)に連結される車両です。A車側の車端部に機械が付いていますが、その他はB車とほぼ変わりません(少なくとも外見上は)。

個人的にこの車両でいちばんおもしろいなと思っているのが連結器です。
この車両はA車からモーターカーを操縦できる仕組みなのは先述の通り。なのでブレーキ用の空気管のほかに、電気信号を送るジャンパ連結器類が多く装備されているんです。しかもそれらは基本全て黒で太さもほぼ同じ。しかも接続を間違えたら大問題です。
なので、それらが分からなくならないようにか、通常の棒連結器の上にジャンパ連結器の中継装置が追加されているんです。

栓が4本つながっているのが追加された分

しかもさらに興味深いのが、これがどの連結部に付けてもいいわけではなく、付けてもいい組み合わせが決まっていることなんですよね。

B車どうしの連結部だからB-B
もちろんC-BやA-Cもある

やはり積んでいる機械の都合などで、いろいろ仕様もちがうのでしょう。


ということで、博総のレアキャラ、ロングレール運搬車について見ていきましたがいかがでしたか。
これがいないとレールが運ばれない、つまり新幹線が走れないという重要な車両です。しかも博多総合車両所にはあまり来ないので、ある意味ドクターイエロー同様幸せを運ぶ存在かもしれないですね。
博多総合車両所に来た際には、ぜひすみっこにいる保線車両たちも見てあげてください。

Thank you for reading!

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