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【番外編】博総日記 博多総合車両所近くの廃道

廃道。それはもう役目を終えた道のこと。山の中に多くありそうなイメージですが、意外と都会のほうにもあったりします。
今回は、よく撮りに行っている博多総合車両所の近くにあった廃道を見ていきます。

違和感のある道

下記のGoogle mapsの場所付近にて
赤い丸のところのカーブは、黒い線の感じでいけばまっすぐになる?

(↑上の図付近のGooglemaps)
上の図は、博多総合車両所付近の道路図です。僕は赤い丸のところのカーブに違和感を感じました。黒い線の感じでいけばカーブを省けるのに、なんでそうじゃないのかと。
そう思い、航空写真も見てみました。

ん?これ道ありそう??

(先ほどと同じ場所を少し拡大したGoogle mapsの航空写真)
今の道と博多総合車両所の建物の間に、道がありそうなスペースがありました。これはなかなか興味深い。

と、いうことで調査してきました。ここからは調査の様子になります。

現地調査

後日、調査に行ってきました。

北側から

道のようなものと生け垣が!?

まず、北側(上の道路図などでいう上側)から見てみました。すると、確かに道らしきものがあり、その道らしきものには半円形の生け垣が作られていました。
そして、左の道の下にトンネルがあるのが分かると思います。見えませんが、右にもトンネルがあります。それから分かるように、左の道の下には現役の道路があります。
その現役の道と生け垣のある道らしきものは、見えないですが交差点のような形になっていました。今は見てのとおりフェンスとガードレールで封じられていますがね。

南側から

明らかに広くなっている

次に、南側(上の道路図などでいう下側)から見てみました。右が本線、左が道らしきものです。
この分岐の手前が、とても広くなっていました。このスペースは、今は地域の駐車場になっています。なので、ガードレールでほぼ開いていない状態でした。
前に見える生け垣には、よく見たら黄色い反射板がついていて、ここで道が2つに分かれていたんだろうと思います。

白線の跡?

下に注目すると、いくつか白線の跡らしきもの(白い斜線や奥の丸の部分)が見られました。

ちょっと奥の分岐部分にも

ちょっと奥の分岐部分に移動して何かないか見ていると、ここにも白線の跡が。

白線が分かれていた跡も

道らしきもののもっとも南には、このように白線が分かれていたような跡もありました。

今はポールで区切られている

さて、道らしきものに戻りましょう。今はこの道らしきものの入り口は、ポール、ロープ、ガードレールで車では入れなくなっています。「車では」です。

人とか自転車なら通れそう

さっき「車では」と表現したのは、こんな感じで人や自転車では入れそうなすき間があるからです。

近くから道らしきものを見る

このスペースの近くから道らしきものを見ました。軽く右カーブがあるみたいですね。奥には半円形の生け垣が確かにあります。そしてここにも···

白線の跡!

しっかりと白線の跡がありました。

道らしきものの左側より

左側に来てみました。右カーブと奥にフェンス、ガードレール、生け垣がよく見えます。

白線が一部残っていた!

左側にも全体的にうっすらですが、白線の跡が。ですが、一部の白線は消えておらず、残っていました。

調査のまとめ

ここまでのまとめは、こんな感じです

  1. この道らしきものは、別の道につながっている

  2. この道らしきものは、白線が引かれていた跡がある

  3. 分岐部分に黄色い反射板があり、道が2つに分岐していたと考えられる

  4. 昔は車が通れたが、今は歩行者·自転車のみが通れる形になっている

よって、この道らしきものは廃道といえるのではないでしょうか。
廃道ではあるものの、今は歩行者·自転車のための道として、第二の人生を歩んでいるともいえそうです。

なぜ廃道になったか考察

僕は、この道がなぜ廃道になったのか、考察してみることにしました。
その結果辿り着いた考察は、「下の交差点の見通しが悪く危険だったため、廃道になった」です。

この考察に至った理由は、前の「北側から」のところにあります。ここで、僕は「この道らしきものの左の道の下にも、写真の右にもトンネルがある」と書きました。なので、トンネルに挟まれているという特性上、どうしても交差点内の見通しが悪くなっていたのではないのでしょうか。
信号を付ければいいのではと思ったのですが、左右のトンネルの先には、両方近くに信号があります。なので、この間に信号を付けてしまうと、信号が多すぎて渋滞を引き起こす可能性があります。

なので、

信号が無い交差点だったが、見通しが悪いために事故などの問題が起きた?ものの、信号が設置できる場所ではなかった。よって交差点の安全が確保できず、廃道になった。

このように考えました。

もしまだ車も通れたら···

「北側から」の写真の反対側(北向き)。
もしかしたら北側からも道がのびていたのかも?

この写真は、「北側から」の写真の反対側、北向きの写真です。こんな感じで、道が作れそうなスペースが確保されています。
よって、この交差点か安全だったら、北のほうから下に合流できる道もできていたのかもしれません。

まとめ

今回、初めて廃道調査をしてみました。廃道であった痕跡探しや、なぜ廃道になったのか考察するっていうことは、とても楽しかったです。また、それと同時に博多総合車両所のまわりにはまだまだおもしろスポットがあるのではないのかな、とも思いました。

おまけ 調査のときに撮った博総


最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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