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目の前の現実は想像力で変えていける

こんばんは、ハルログです。

「面白きこともなき世をおもしろく〜」

有名な高杉新作の辞世の句です。


高杉晋作はあの吉田松陰の松下村塾の門下生です。バリバリの尊皇攘夷派の維新志士だったわけです。

尊皇攘夷というのは、天皇を中心に国をまとめ上げ、海外からの脅威を打ち払おうという思想のこと。かなりの過激派としてその頃の幕府の考え方を批判し、倒幕を目指して活動していました。

最後は肺結核に侵され、29歳という若さでこの世を去ってしまいますが、最後に残したのがこの歌だと言われています。


今では、「会社や学校、毎日がつまらないのを環境のせいにするのではなく、自分自身で面白くする努力をしろ」というような解釈をして語られることが多いと思います。


ただ、本当にそんな意味なんでしょうか?

高杉晋作は29歳という短い人生でしたが、その内容は非常に濃密なものでした。上海に留学したり、奇兵隊を作ったり、暗殺を企んだり。少なくとも今使われているような「退屈な毎日」のようなことを「おもしろき事なき」と言っているのではないことは明らかです。


面白いとは、おそらく「思い通りにいかない」ということを言っているんでしょうね。ここまで名を残した高杉晋作ですが、師匠である吉田松陰が獄中で処刑されたり、最後の最後は道半ばで亡くなってしまったり。

彼の中では生涯「うまくいかなかった」という感覚だったのではないでしょうか。

しかし、その時その時で自分の命や身分も省みることなく、自分の意志を貫いたことは、その生き様に多くの志士たちも感化しました。そしてその高杉や吉田松陰の意志が引き継がれ、倒幕と明治維新が成っています。結果的にこの句と高杉晋作、そして奇兵隊の名前も日本の誰もが知るところとなっていますよね。


このように、志を高く持って頑張れば頑張るほど「うまくいかない」のは当たり前。

逆に、「自分は失敗してない」「自分はうまくいっている」と思っている人は要注意。それは、単純に“高い目標へチャレンジしていない”可能性が高いです。

自分のできること、自分の今までやってきたことの小さな枠の範囲内で収まってしまっていることを疑った方がいいでしょう。


目標や志が高いほど、うまくいかないことやトラブルが頻発しますし、「もうダメだ・・・」と諦めたくなることもたくさん出てくるでしょう。そもそも始める前から「それ絶対に無理でしょ・・」と諦めたくなるかもしれません。


でも、それでも夢を描いて、理想を語って、周りを感化することによって倒幕、明治維新という300年も続いた江戸の時代を終わらせるという大変なことを成し遂げた立役者として、高杉晋作の名前は後世まで語り継がれるようになりました。


彼が何をしたのか?彼の何が凄かったのか?人を感化する影響力、組織をまとめあげるリーダーシップとカリスマ性、いろんなものを兼ね備えていたのは間違いありません。

ただ、高杉新作が最も優れたところはそ卯いった部分ではなく、“明るい未来を創造し続ける力”ではないでしょうか。


現実は大体うまくいかないものです。いろんな壁にもぶち当たります。いろんなトラブルも次から次へと起こります。それが、倒幕や明治維新のような今まで誰も成し遂げたことがないことであれば尚更です。

でも、そんな時に常に明るい未来、ポジティブな未来を描き、自分だけでなく周りに対しても志の火を灯し続けたことで、どんどん現実が晋作の思い描く理想に変わっていった。死して尚その遺志は受け継がれ、死後ついに倒幕と維新が成立しました。


流石にここまでのスケールは難しいかもしれませんが、私やあなたも同じだと思います。現実は放っておくと、暗く冷たいものになります。いや、基本的に現実はそのままでいくとそもそも暗くて冷たくて、重たいものです。

だから、今でも社会問題の多くは無くならないし、その上にまた新たなトラブルや問題が次々と出てくるわけですよね。


そう、現実そのままに流されるように生きていても、勝手にネガティブになっていくものです。それは、高杉晋作が生きていた幕末も、現代も変わりません。

そして、そんなネガティブな現実を変えるためには、自分で明るい未来、目標とする未来、素晴らしい未来を作り現実を書き換えていくしかありません。

現実を変えるのは自分の思考です。ですが、その思考も頭の中にあるだけだと、すぐに浮かんでは消えていってしまいます。なのでおすすめは、毎日“書き出すこと“です。

書くことで自分の頭の中が整理されますし、書き出した理想目標を改めて自分自身で見ることでそれが定着します。ノートに書き出したものを自分で見ることで、さらに意識に定着しやすくなります。


そうやっていくことで、自分の思考が変わっていき、行動が変わっていき、現実が変わっていくのです。

実際に高杉晋作がノートに書き出していたかどうかは分かりませんが、高い目標や志を持って、チャレンジングに生きていくために非常に重要なポイントだと思います。


ということで、毎日何かしら目標や理想を書き出してみること。そもそもそれがないのであれば、まずは新しいことを始めて見たり、ちょっと背伸びをしないと到達しないような目標を決めて、取り組んでみることから始めてみましょう。

ということで、今日はこの辺で。








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