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劇団四季ミュージカル『バケモノの子』 + オフステージトークイベント

2024.3.14 (トークイベント有)
🐻『バケモノの子』は今回含め、3回観劇した。
しかし、まだ映画は観ていない。
元の映画も観ず、ミュージカルが最初になってしまった稀なパターン・・・

あらすじ

ストーリーは人間界「渋谷」とバケモノ界「渋天街(じゅうてんがい)」を舞台に展開していく。
バケモノたちを束ねる次の宗師(そうし)を選ぶため、強いが乱暴者の熊徹(くまてつ)と強さも品格もあわせ持つ猪王山(いおうぜん)が争うこととなる。

9歳の蓮(れん)は、離婚した父と別れ、母も亡くし孤独に生きていた。
熊徹はバケモノ界へ迷い込んだ人間の蓮を弟子にし「九太」と名付ける。
ぶつかり合う2人だったが、共に暮らし修行を重ね、互いに成長していく。

一方、猪王山にも九太と同世代の息子・一郎彦がいた。父を尊敬し父のようになりたいと願う一郎彦だが、バケモノらしいキバが生えてこない悩みを抱えていた。

九太はバケモノと人間のあいだで「自分は何者か」と揺れ動く。
偶然人間界に戻った九太は、高校生の少女・楓と出会い、新しい自分の生きる道を探し始める。

そして、次期宗師を決定する闘いの日。人間とバケモノ、2つの世界を巻き込む大事件が起きる。

感想など

初観劇でも音楽はリプライズされ、耳慣れしやすい。楽曲と歌詞が心に残る。
作品の魅力のひとつは子役たちが懸命に演技する姿勢、透き通る声が心に響き、純朴なよい味を出している。
この作品は成長していく熊徹と蓮/九太との強い絆が感じられ温かい。
ご家族で楽しめる作品で、子供だけでなく、親にとっても日頃の子供との向き合い方を改めて考えさせられるのではないだろうか。

また、舞台装置展開のスケールの大きさ、細部へのこだわりも見応えがある。
二重の盆(回転舞台)を使い人間界とバケモノ界との2つの世界を見せる演出、プロジェクションマッピング、殺陣や巨大になった熊徹と猪王山とが戦う場面のパペットは迫力がある。
そして白鯨が出てくるシーンは圧巻。

マジック監修はリアルマジシャン RYOTAさん。
アレ、今のどうなっているの??、みたいな場面が多々あるトリックも興味深い。

「おまえも俺も「闇」を抱え、もがいている。でも飲み込まれて見失うな自分を。誰もが一人じゃ生きられない。(「バケモノの子」歌詞より」)」

”胸の中の剣”、”自分が誰か”、”心の闇”。この作品を観ながら、自分にもそれらを問いかけた。

<2024.3.14  キャスト ボード>

~ オフステージトークイベント ~

この日は終演後、オフステージトークイベントもあった(作品についての話、事前に寄せられた質問に回答、抽選会など)。

・一郎彦(青年):菊池 俊さんと二郎丸(青年):筒井 圭児さんのストリートダンスの披露。
・猪王山:芝 清道さんが昨年12月に本番舞台上、決闘シーンでパンチが当たってしまい、流血と鼻骨折の壮絶なアクシデントのお話。
倒れたまま意識を失いそうになったが、なんとか立ち上がり、周りが自分があまり動かなくていいように立ち位置を変えたりして支えてもらい、最後まで演技を続けた。
・サイン入りポスター抽選会: 長谷部共音さん、宮野薫さん進行役
 長谷部さんは一発芸” ハイパーおにぎり” も(芝さんのリクエストらしい)
・当日、蓮/九太(青年):大鹿礼生さんのお誕生日🎂
大鹿さんは登壇されていなかったが、最後の当選者へポスターを渡すため、突然、下手扉から会場に登場!
会場みんなでバースデーソングを歌いハッピーオーラで終了👼

劇団四季の観劇は何度も行ったが、このイベントがあり、特に強く印象が残る観劇のひとつとなった。

最後に

オリジナルミュージカル作品なので今後、「進化」というのか、「育っていく」のも楽しみ。
大阪の千穐楽は2024年5月25日。
千穐楽の月になるとチケットが売り切れている場合が多い。
大阪公演に「行ってみようかな~」とお考えの方は、早めにチケット購入されることをおすすめする。
5月に大阪千穐楽を迎えた後、今秋9月11日から名古屋で開幕する。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

参考資料:
・劇団四季 『バケモノの子』大阪四季劇場フライヤー
・劇団四季 『バケモノの子』公式サイト  ↓ (2024年3月18日時点)
ミュージカル『バケモノの子』作品紹介 | 劇団四季【公式サイト】 (shiki.jp)

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