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1.1能登地震から9か月、平らな心で

1月1日に能登地震が発災、ようやく9か月が経った。過ぎるのが遅いようでいて、早かった気もするし、とにかく色々あった…。今まであったこととこれからしなくてはならないこと、山積みの課題が見える中できるだけ平らな心でいたいと思う。本当は珠洲で季節のものを楽しんだり祭りに喜んだり町のじいちゃんばあちゃんから色んなことを教わって、ゆるりと生きていきたいって思ってたんです。それができる場所だった。
今は、被災地としての姿が広がる。それでも私と夫、ふたりして珠洲にいる。結局珠洲以外に行きたいところもしたいこともなかった。
珠洲に引っ越してきたのは昨年4月のころ。それから8か月後の1月1日の地震で家を全壊して失ったものの、今ようやく珠洲で新たな拠点が築けそうで文章を書いてみる気になっています。

珠洲は今、被災地の姿として多くの人に知られていて、そこにあった文化や人の営み、豊かさが人々の記憶に残らずただ消えゆくのは悔しい。
だから、自分の実感の中にある珠洲を記してみようかな。個人の思いだから事実と違うこともあるかもしれないけれど、それを私の真実として。拙い文章をこぼしてみます。

あたたかく見守って頂ければ幸いです。


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