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宗教観の話。

お寺で生まれ育ったおれは昔から仏教とは何かについて常に考えてきた。
「宗教」に分類される以上、仏教に対して宗教臭さがでてくるのは仕方のないことではあるけれど、おれに言わせりゃあれは哲学だ。
考え方を教えてくれるけれど答えは教えてくれない。
そういう意味では人を選ぶ。多少のオツムがないと騙そうとしてくるヤツらのカモになる。

今回はそこは置いておく。

お釈迦様は、「自分を信じろ、誰かを崇めるな。自分で考えて自分で判断できるようになってそれを信じて進めば、自ずと幸せになれる。」と説いた。(とおれは解釈している)
だからこそ自分に嘘をついてはいけない。
他人の軸で自分を決めるのではなく、自分がどう思うか。
自分にとって、もしそれが間違いなのであれば間違っていると言えば良いし、そこに他人の目を挟む必要はない。

しかし同時にわがままになってもいけない。

自分はいつも誰かに、あるいは何かに助けられて生きている、繋がって生きているということを忘れて独りよがりに振る舞えば、誰かを頼ることも、誰かが助けてくれることもなくなるだろう。
少なくともおれは常にそこを意識して生きている。

ちょっと話は変わるけど、時間軸にしたって似たようなことが言える。
過去を悔やんでも過去は変わらないし、未来を不必要にびびることはそもそも意味がない。過去の自分、未来の自分は今の自分では無いのだから。

一方で、今の行いによって過去に意味合いを持たせることは出来るし、同時により良い未来を構築するのも今の行い次第だ。

自分を大切に、自分を信じて、助け合いを忘れずに。
過去を悔まず、未来を嘆かず、今を大切に。

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