現状を構造化して目的と課題解決の方向性を出し、それを人に伝えて実行してもらう
俺にできるのは、抽象度の高い問題の解決である。
でこれは基本的に、最初、である。
何を言ってるかって言うと、俺にできるのは抽象的なレベルでの構造化が主である。
だから、状況がどういう構造になっていて、本質的な問題は何で、どのような優先順位で課題に取り組むべきなのか、ってところを分析する。
その結果として、これをやるためには、これが最大のネックで、そのためにこういう順番で行動していこう。
ここまでを考えるのが俺の役目ってか、主な仕事であると思う。
つまり、状況の構造を分析して打ち出される、目的の明確化と、目的達成のためのおおまかな戦略、というか、解くべき課題の明確化と優先順位付け。
やりたいことは何で、そのための最大の邪魔は何で、それを解決するためにやるべき最重要のことは何か、っていう大まかなアウトラインを構造化すること。
それを人に伝えること。
そこまでが俺のやるべきことであって、それ以上の、じゃあ実際に具体的な問題を進めていったりとか、具体レベルの判断したりとかってのは、あんまり俺の得意な領域ではない。
それよりも、とにかくコンセプトを、つまりなんのためにやっていて、そのために一番優先して考えないといけないことは何か、とかを繰り返し伝える、みたいなことが俺のやるべきことである。
でこれは、要は物事のスタートなんだよな。
現状は構造的に分析するとこうなっている。
で、こういう状況を達成したい、っていう目的がある。
とすると、現状のこの部分に手を入れる必要がある。
こうやって、ざっくりした戦略を書くのが俺の役目であって、そっから先に実際にそれをやるのは俺よりも、誰か他の人がやってもらったほうがいい。
なんでかって、俺そこに興味がないのよな。だから、できるけど楽しくないし、早くもないし、正確でもない。
まあだから、向いてない。
尊大に聞こえるかな。
でも俺が言ってることを言い換えると、現実的な問題に対して判断したり実行したりってことが、俺よりもずっと早くて上手い人がたくさんいる。
だったら、その人たちのその長所を生かしてもらったほうが、俺が無理にそれをやるよりも良くない?ってことな。
比較優位の考え方だが。
各人の得意に可能な限り絞って集中すること。そうすれば仕事は余るし、それを誰かがやるから仕事にあぶれる人が出ない。
それによって、総計としては生産性が最大化される。
言い換えると、とにかく自分が得意なことだけをやれ。他のことが人並みにできるとしても、でも、それは人に任せて、自分が一番得意なことをやれ。そうすれば、他人がやることなくなって困ることもないし、全体としての効率も高くなる。
なんの話だっけ?
ああだから、俺が何をするかって話な。
状況の構造的分析と、目的の設定。そこからくるネックの特定と、課題解決の方向性の制定。
つまり?
今の状況はこうなっている。で、こういう目的を達成したい。とすると一番の問題はこれである。だからそれをこういうふうに変えたら目的を達成できる。
ここまでを考えるのが俺の仕事だし、もっというなら、これを理解して実際に動いてくれる人を捕まえるってのも俺の仕事である。
じゃないと、俺はわかったらそれで満足しちゃうのよな。
だから、誰かを捕まえて、こうしたらいいと思うんだけど、って伝えて、やる、って言わせる。
で、具体的なことはそっちでやってもらう。
あとはまあ、たまーに確認して、大丈夫かなって。
ダメそうだったら、構造的な視点から方向修正すればいいし、まあでも、俺が最初にカチッと構造化して伝えてれば、そしてそれをうるさく伝えてれば、まあ大丈夫だろう。
俺がやってることは、めっちゃ科学的ってか、モデルビルディングだよな。捨象して単純化して、結局大事なことはこれだよね、っていう。
あとは、それを人に何度も伝えて刷り込む、ってことをこれから頑張ろうかなと。
だって具体的に実行することは俺の役割ではおそらくないからね。
俺がやってもいいっちゃいい。けど、そこは別に普通の人レベルしか俺はできない。
であれば、そこが得意な人を捕まえてきて分業する。そうすれば、2人がそれぞれ個別に働くよりも、2人の合計の生産は多くなる。であれば、それで良くない?っていう。
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