見出し画像

[Vol.159]素人が語る競馬観③「踏み切ってジャンプ!障害レースの魅力☆」

*記事ヘッダー:Twitterフォロワーの
 翠川よもぎさん(@yomogirara)より拝借致しました!

こんにちわ、少し空模様が心配な御坂晴海です。

∬ ・ω・) 今日は予備日で楽な気分。えれなふぉんだよ。

今回は久々の"素人が語る競馬観"その3回目です。

初回は「競馬に魅せられたワケ」(7/20投稿)
第2回は「予想や馬券種を抑えて楽しもう」(7/25投稿)
とお送りしてきました。
(それぞれにリンクつなげています。そちらも是非どうぞ!)

それでは今回の内容へレッツゴー!


1.障害レースって何?

毎週競馬をテレビやラジオなどでやっていると
1Rや4Rなどで「障害○歳以上未勝利戦」みたいな
アナウンスを聞くことがあると思います。

普段よく目にする芝やダートを普通に走るレースは
「平地レース」と分類されていますが、
今回取り扱うのは「障害レース」

その文字のとおり、コース内に設置されてある
複数種類の障害を飛び越えながらゴールを競うものです。

スピード重視の平地競走と違い、
この障害競走障害を飛び越える能力[飛越(ひえつ)]と
騎手と馬の一体感[まさに人馬一体]がより強く求められます。


2.日本では控えめ、でも海外では大人気!

日本では1つの開催場所で多くて1日2レース程度。
週や開催場所(北海道2会場)によっては
執り行われない日もあり、人気は平地レースと比べるといまいち。

しかしながら欧州や豪州では平地レース以上に
この障害競走が人気を誇っています。

∬ ・ω・)φ
海外で有名なのはイギリスグランドナショナルだね!
G3格付だけど見ごたえしかないレースで
完走するまでに30回の障害飛越があるの!

そのため出走頭数が20,30頭と数でも見ごたえあるのだけど、
道中に落馬や飛越拒否しちゃう馬もいて、ゴールできる頭数が
半分以下になることもあるんだ。

今年のグランドナショナルは、流行病の影響で中止になりましたが
参考までに昨年2019年は
40頭出走完走できたのは19頭...
どれだけハードなのかが伺えますね...。

(ちなみに勝ち馬タイガーロールはなんと2018年も勝ち連覇達成!!)

∬ ・ω・)φ YouTubeにてRacingTV様がレース映像アップしてます。
よければこちらも見てみてね!
見たときの初印象は「終始ハラハラした...」だったよ!

さて海外のお話はおいておきまして、
では障害レースはどういう障害があるのでしょうか。
次の頁へ!


3.レース第二の主役”様々な障害物”

障害競走は障害物をクリアしてゴールを目指すもの。
馬術のように障害物にあたってしまったりすると失格?
と思われる方もいると思いますが大丈夫!

障害物に馬体が触れても特に失格とかはありません(∩´∀`)∩
その代わり飛越に失敗すると落馬やペースダウンという
当然のデメリットもあるので、綺麗に飛越するのが良き!

それではどんな障害があるのかご紹介!


竹柵(ちくさく)
読んで字のごとく竹の柵。小中学校時代に校庭や玄関清掃で
よく使う竹ボウキ。あれを上向きにしてずらーりと
並べたものを想像してみてください。
高さはだいたい1.2~1.4mほどで奥行幅は1.4~1.8m、
競走クラスや開催場所によって調整されています。

∬ ・ω・)チクチクしてそうで人やったら飛べなさそう。
   人によっては大事なところをぐさっ・・・ヒェッ

お馬さんは素肌がばちばちに腹部等にあたるので痛そう...。

生垣(いかげき)
竹柵と並びオーソドックスな障害で
低木を植え並べた垣根をそのまま障害物にしたものです。
家の周りを緑ふさふさなので囲んでいるやつを想像して下さい。
竹柵と比べると幾分かは素肌に優しそう。

かつては生垣障害土塁障害に分類されていました。
前者はコースの地面から生垣が直に生えているもの、
後者は土台の上に生垣を生やしたものです。
現在は呼び方は統合されています。
水濠(すいごう)
飛越する方向から手前生垣着地側大きな水たまり
(これが水濠)の2種類で構成された障害物です。
(あわせて幅4m近くあります。)
人間で言うとハードルを飛び越えたと思ったら、
着地点に水たまりが待っていて、着水してしまうと脚を取られてしまうのをイメージしてみてください。
馬も着水してしまうと大きく脚を取られ、ペースが一気に乱れてしまうこともしばしば。飛越後に水がはねたりすると少しヒヤッとしますね・・・。

∬ ・ω・)でも飛越前は水たまりの位置見ていなさそうだし
   大きく楽々と飛び越える競走馬の跳躍力ってすごい!

ヒヤリとしますが、それもまた魅力ですね。
思わずテレビに向けて拍手を送ってしまいます・・・!

坂路(はんろ)/バンケット
一部のコースにのみ設けられている障害で、急勾配の坂です。
登って降りるもの(山型)と下って登るもの(谷型)があります。
類似型として飛び上がって台の上を走り、台を降りるバンケットというのも存在します。
個人的に自然の地形を使って形成された中山競馬場の坂路は
すごく見ごたえのある形状をしてるなと感じます。

∬ ・ω・)φ ちなみに。。
山型坂路福島小倉谷型中山のみ。
バンケットについては京都のみ(重賞時のみ使用)だよ!

グリーンウォール
人口素材で作られた竹柵障害と同じような形状の障害です。
東京・阪神・福島の3会場に設置されています。

この他、竹柵障害の中に
コースに固定されているものではなく、
平地コースの中に可動式のものを設置したものを
置き障害と呼ばれていますね。

(wikipedia様、JRA様の出典を参考)

本当は個々にイラストにしてみてもよかったのですが
綴る気力イラスト描く気力のタイミングはイコールではないので
もしかすると後日ひょっこり追記しているかもしれません(笑)

これで障害レースで出てくる障害の種類は
皆さん覚えられましたね(∩´∀`)∩
では次に私が思う障害レースの魅力について2つほど紹介!


4.魅力其の壱”目が離せないハラハラ感...!”

安定した走りができる平地競走に対して
この障害競走は多々の障害を飛越しながらゴールを目指します。
距離も菊花賞の3000mクラスは主流で、長いものでは4000mも!
そのため3分半や長いもので5分近くかかってきます。
その中でペースの主導権争いが発生したり、
時には道中や最後の障害で落馬なども起き、
常に画面を見ていないと何が起こったかなんて
とてもではないですが把握しきれないです。

∬ ・ω・)φ....
落馬は本当に障害競走では人馬ともに命の危険が高いの...
今年の4/18に行われた中山グランドジャンプでは
シングンマイケルという実力馬が最終障害を飛越したところで
突如バランスを崩し前のめりになる形で転倒競走中止...
しかも頭から転倒して縦に一回転するという
ヒヤりと通り越して背筋が凍りつくような落馬の瞬間に。
そして残念なことに彼の尊い命が失われたんだ・・・。

あの日の馬場は不良も不良で、その中での障害4250mのレース。
彼はもちろん、勝利したオジュウチョウサンや他馬にとっても
体感したことのない超絶過酷な環境だったのだろうと思うよ...

今一度シングンマイケルの冥福を祈ります。∬ 。ー人ー)ホロリ

最近ですと障害レースの名手でもある石神騎手
落馬長期離脱を余儀なくされるなど
障害メインで活躍する騎手自身にとっても
自身の騎手生活を脅かすリスクとの戦いが続いています。

そういうのも含めてハラハラドキドキ。
いつも思うのはこの一言。

「みんな、無事に帰ってきてね...。」

平地競走でも心の中で常に思っていますが
障害競走だとこの思いは一層強くなります。

もちろん「みんな」というのは馬も騎手も一緒にという意味。
人馬あっての競馬というスポーツですから
互いに無事にゴールを切ることの当たり前に思える事
どれだけ大事なことか・・・
障害競走と出会ってこの考えの大切さを思い知りました。


5.魅力其ノ二”平地からの転戦で才能開花も!”

現在の平地レースでは先日牝馬三冠を成し遂げた
デアリングタクトや菊花賞での三冠のかかるコントレイル。
現役最強とも言われているアーモンドアイ。
過去に目を向ければ日本近代競馬の結晶ディープインパクトと
平地の名馬たちはたくさんいます。

もちろんこの障害競走にも先ほどのシングンマイケルを始め
オジュウチョウサン、グランドマーチスといった
多くの障害名馬たちがいます。

その中の多くは平地競走で結果を残せず
血統や距離適正などで可能性を見出され転戦し
そこで才能が開花するということが多いです。

障害競走は障害競走用の免許を持つ騎手が多く
彼らにしっかり障害馬として訓練され、経験を積み
その中から優秀な障害馬たちが生まれてくるのです。

もしかしたら今POGで追っている馬たちから
障害に転向して活躍したり、上積みを積んで平地に戻って
大金星をあげたり・・・なんてことも考えると
夢が広がりませんか?((o(。>ω<。)o))


6.晴海とふぉんが紹介!いろんな障害競走馬!

∬ ・ω・)φ ふぉんから1頭紹介するよ!
ゴーカイ(1993年生まれ 2002年まで活躍 2019年4月死没)
5歳シーズンまで500万(現1勝クラス)で勝てずにいた馬なんだ。
でも6歳頭についに障害競走に転向。3戦目にして2着と好走、
その後OP戦も勝ち、10戦目となる東京オータムジャンプ(現.東京ジャンプS)でついに重賞初勝利!同年末の中山大障害も2着とすると、翌年春には中山GJを勝利し障害G1馬に!
その後も掲示板を外さない走りをなんと9歳まで続けたのだ!
( ⊙‿⊙)φ 現役からも紹介、もちろん彼です。
オジュウチョウサン(2011年生まれ 現役9歳牡馬)
オルフェーヴルやゴールドシップと同じステイゴールドを父に、
母父にはシンボリクリスエスを持っています。
水色の耳空き面子とチークピーシーズがトレードマーク!
デビュー後は振るわず長期休養に入るも、
3歳に復帰後は平地出走レース制限の影響を受け
障害馬として活路を見出すことに。

その後地道に上積みを重ね、5歳(2016年)に中山GJでG1初勝利!
その後は主戦の石神騎手を背に
挑戦者たちを向かい打つ立場となり、中山GJは5連覇!
2018年には有馬記念にファン投票で選出されるという等、
話題をたくさん呼び込んでくれている障害界の現役名馬!

現在復帰を目指している石神騎手と暮れの大一番に向け、
その活躍に期待がかかります!

この他にも簡単な紹介を

メジロパーマー(1987年生 1994年まで活躍 2012年4月死没)
ダイタクヘリオスとの大逃げコンビで知っている方も多いと思います。主戦は平地なこの馬も実はあの92年の春秋GP制覇を
成し遂げる前年の1991年に2度障害競走を走り、
1着、2着の好成績という・・・。そこから平地に戻ってのG1勝利。
しかもグランプリレースをなのだから競馬ってわからない(笑)
タガノエスプレッソ(2012年生 現役8歳牡馬)
障害転向してコンスタントに走り、去る9/19の阪神JSで
2歳戦重賞勝利以来、実に5年10ヶ月ぶりの重賞勝利となり
JRAの重賞勝利間隔を塗り替えるだけでなく、
史上13頭目の平地・障害重賞制覇馬となりました!

などなどまだまだたくさんの障害競走を持ち上げた馬たちがいます。是非皆さんも好きな馬主・種牡馬・生産牧場などから
探してみてくださいね!そして教えてもらえると嬉しいです♪

とここまでおおよそ4500字の熱量に帯びた長文となったので
そろそろ締めに入ろうと思います。

7.おしまい

第3回目となる”素人が語る競馬観”
今回は障害競走についてお送りしてきました。

ワクワクとハラハラが入り乱れるレース。
人馬一体となり1つ1つの障害をクリアしてゴールに向かう様。
いろんなシーンを取っても平地競走に負けない魅力いっぱいの
障害競走。みなさんも是非目や耳を傾けてみてくださいね!

最後に、フォロワーさんの翠川よもぎさん(@yomogirara)から
障害競争の写真をお貸ししていただきましたので
記事ヘッダーとこの後に掲載させていただきます!
(よもぎくんありがとうございます!(∩´∀`)∩)

画像1

競馬場観戦も少しずつ再開されてきました。
是非来場の際にはカメラも向けてみてくださいね!

それでは長々となりましたが
今回はここまで!

∬ ・ω・)ノシ 最後まで閲覧して頂きありがとうございました!

また次号でお会いしましょう!ごきげんよう~!

*御坂晴海*

最後まで閲覧ありがとうございました。サポートについては受け付けない方向で活動を続けていこうと思います。お気持ちだけでありがたいことこの上ありません。是非次回以降も閲覧&気に入ればスキ押しをよろしくお願いします☀