恋と勘違いした寂しさ
中学校を卒業した時に起こった出来事。
小学校から中学校まで、基本的にエスカレーターだった。
だから、高校生になるというのは、
小学生から中学生になるのとは訳が違った。
中学生の時に仲良かった友達と離れることになる。
寂しいなぁと思っていたが、また会えると思っていたからそこまでの寂しさはなかった。
でも、1人どうしても心に残っている人がいた。
2人で沢山部活をサボってベランダで語り合ったし、席が隣になった時にはずっと話していたし、絵しりとりだってした
仲の良い男の子だ。
恐らく、恐らくだが、両思いだった。
でも、卒業するまで私たちの関係に変化はなくて。
寧ろ変化しそうだと思った瞬間が一度あったけれど、それを私が無かったことにした。
自分の気持ちに気づくのが怖かったのかもしれない。
関係が出来てしまうと、壊れることがあると知っていたからかもしれない。
でも、その男の子と私の高校は違ったから
形がないと繋がっておけないのではないかと焦った。
だから、高校デビューを機にやっと手に入れた携帯で連絡先を交換して、やりとりをした。
春休みには、毎日のように連絡をとって
何とか会う予定を取り付けた。
でも、その前に付き合って会いたいと思ってしまった。
だから私は告白をした。
返事は、「考えさせて欲しい」という返答だった。
でも、結果的に付き合うことになった。
嬉しかった。やっと、やっと、関係が出来たことに安堵した。
付き合って、自転車漕いで近くのショッピングモールに行って、プリクラだって撮った。
でも、何かが違った。
楽しかったけど、違和感があった。
友達から恋人になったからの違和感だと
すぐに思った。
友達じゃないということで、変に緊張して
楽しめなかった。
それに、彼氏としてじゃなく、友達として仲良くしていたかった。
自分で起こしたアクションながらに、矛盾だらけだなと思った。
仕方ない、離れたくはないし、
せっかくだし付き合っておこう。
付き合ってても、高校は違うしいいだろう。
そう思っていたけど、モヤモヤに耐えられなかった。
あからさまに冷たい態度になってしまい、
気づかせてしまい、別れた。
申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
でも、スッキリしていた。
それから少しして、また遊ぶようになった。
でも2人じゃなく、3人で。
もう気まずいことなんてなくて、お互い彼氏彼女がいるだの、相談しあったり、友達らしくやれている。
今後付き合うことはないだろうけれど、
申し訳なかったなと今でも思う。
昔の自分勝手な行動に腹が立つ。