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椎葉村⑤自然体験チポリーノ

 滞在4日間のうち2日間は、地元の子どもたちやワーケーションで来られている家族に混ざって、友人が担当している自然体験チポリーノに参加した。
圧倒的な大自然に囲まれた椎葉村。
大自然には力及ばないことを目の前の景色が静かに語っている。

 今、わたしが住んでる明石もまた、淡路島を前に瀬戸内の海の入り口で、大自然には力及ばないことを見せてもらっている。
荒天の日はもちろんのこと、陽の光を受けて一瞬として同じ姿ではない大自然の美しさに毎日感動する。
 海の近くに住んでいるけれど、海の中で暮らしているわけではない。
時には海の中に入って過ごすけれども、家に帰ってくる。
でも、山では。
山の中で暮らしている。
大自然の懐に入り込んで暮らしている。

 チポリーノは固定の活動場所を持っておらず、活動拠点をいくつか作り、参加メンバーや内容によって場所を選んで活動している。

 私が参加した日は山の入り口にある森の中の活動と、標高550m前後の急斜面にある山村集落で国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている十根川集落での活動だった。
高地にある山村集落の風景は未経験で、向かいの急峻な山の峰々と対峙しながら、ほんの僅かの平地に自分が足を置いてみると、大地の安定と不安定を両方感じた。
お釈迦様の掌に掬い上げられたら、こういう感じなのかな。
ほんの僅かの平地の豊かさ。
生きることそのものがステージに立っている感じだった。

 チポリーノの活動は、日常から切りとった空間と時間を、大自然に囲まれるように守られて過ごしているようにだった。
懐かしい日常に身を置く時間
心がふるえるさまざまな場面があった。
ごく個人的なとても小さな気づきや、わたし自身の置き去りにしていた夢や願いが叶う瞬間もあった。
その時のことを文にしようとしているのだけれど、なかなか言葉に整理できないまま2週間が経ち、わたしの胸の内から外に出してあげたい気持ちは膨らんできて、
そうだ!写真をそのまま並べて動画にしよう・・・と作った。

愛おしさを伝えたいという気持ち。

チポリーノに参加するとき、わたしはウクレレを持っていた。
いつも旅の途中で、今歌いたいなぁと思う時がある。
でも今回は、ウクレレを出して歌わなかった。

場は大自然の唄で満たされていた。
鳥の声や風のささやき。木々や草花の音。
しずけさという音もうたっていた。

写真になって 写真を並べてはじめて歌があったらいいなぁと思った。
この写真たちに合うとしたら、これしかないと思って添えました。


挿入の楽曲は2003年制作のCD「みるくいろ」から。
『森のうた』と『もりのこゑ』。
20年前のわたし。
楽曲中の子どもたちの声は、横浜の森で活動していた時に録音した声。
今のわたしにつながる風景。
どうもありがとう。

チポリーノのタグ記事note貼っておきますね。
興味のある方是非どうぞ。
わたしは11月24日と11月26日に参加しました。


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