見出し画像

2020年の活動まとめ

仕事を中心に、2020年の活動をまとめました(再掲載)。

【書籍の執筆】大阪が舞台のノンフィクションを制作-進行は8割まで

大阪を舞台に、都市での暮らしの実態を追ったノンフィクション作品を制作しています。2019年に大衆演劇の劇団の生活を密着取材し、ようやくすべての取材を終えました。その後のコロナ禍を考えると、1年遅かったら絶対に実現しなかった取材の数々で、去年までに取材を終わらせることができて本当によかったです。

都市の暮らしはどこへ向かうのか。大阪で過ごした10年の集大成となるような作品で、完成に向けて執筆を続けています。

【書籍の執筆】ある登山家の人生を徹底検証

日本の近代登山の先駆者として大きな業績を残した明治時代のとある登山家の評伝を制作しています。

資料収集や調査や検証など複数人で分担しつつの書籍化プロジェクトで、歴史に埋もれた事実を掘り起こして、たくさんの資料や証言をもとに検証し、歴史や人物像の再構築を行う作業を続けています。

私はそれらの情報を集約して、最終的に読み物として形にする執筆部分を担当しています。完成が近づいてきたと思ったら新たな資料が追加され…、検証を続けるうちに事実関係が覆され…といったことの繰り返しで、長丁場になっています。

【調査】大阪での外国人観光客の受け入れ実態を調査

コロナ禍に入る2月初旬まで、大阪でのインバウンド観光の活性化と外国人観光客受け入れの仕組みづくりをするための実態調査を行っていました。

大阪府の財団が主体で、私が主に関わったのは、大阪府内の各市町村でのまち歩き観光ボランティアの多言語対応とまち歩き観光の実態調査です。この調査でまち歩き観光における府内全域の現状を網羅的に知ることができて、とても勉強になりました。

ところがこの調査中にコロナが大流行して、その流行のホットスポットを取材しているような状況に。いろいろな意味で2020年の象徴的な出来事になりました。

【まち歩き】新作のまち歩きを大阪城北詰エリアで実施

2012年に始まった、私が街案内人を務める「遥さんと街歩き」シリーズは9年目に突入。春の回は参加締め切りが3月のコロナ禍だったにも関わらず、たくさんの応募がありました。しかし緊急事態宣言と重なって、主催者側の方針で中止になりました。

その後秋の回に繰り越すかたちで、春の企画だった大阪城北詰エリアの「おもてなしスポットを巡る」新作のまち歩きを規模を縮小しつつ実施しました。

【オンライン配信】セミナーのオンライン配信をサポート

毎年、経済産業省関連のセミナー運営のお手伝いをしています。それがコロナ禍でオンライン開催になり、全くの無知の状態で配信機材の設営準備を見学するところからスタートし、6つのセミナー開催のお手伝いをしました。

・伝統的工芸品産業・地場産業向けのブランディングセミナー(名古屋で2回)
・ものづくり企業のためのブランディングセミナー(名古屋で1回)
・モビリティ産業の最先端を学ぶCASE-MaaSセミナー(名古屋で2回)
・AI活用・導入セミナー(大阪で1回)

事前の繰り返しのテスト配信に、会場への機材運搬に、配信の設営に、本番にと、1回4時間ほどのオンライン配信がこんなに大掛かりで大変な作業だとは思いもせず。人手もこれまでのセミナーの2倍は必要です。
配信知識はともかく、MaaSにAIにと毎回仕事を兼ねてビジネストレンドの最先端やブランディングについて学ぶことができて、非常に有意義な経験でした。

【審査員】今年も自治会新聞の活性化をサポート

奈良県内の自治会ニュース(町内会新聞)のコンクールの審査員を2015年から務めています。毎日新聞奈良支局などの後援により実行委員会形式で開催し、私を含めた5名の審査員が、応募のあった新聞(2019年発行分)すべてに目を通し、採点と議論をした上で、賞を決定しています。

「なら自治会ニュースコンクール 2019~地域の絆づくり~」審査結果
http://www.town.kawai.nara.jp/jichikainews_contest/result_sinsa/kakosinsa/1584493845336.html

表彰式と審査結果については毎年、毎日新聞奈良県版などで記事として発表されます。
https://mainichi.jp/articles/20200315/ddl/k29/040/205000c

毎年奈良県全域の町内会新聞を読んでいると、市町村単位のニュースでもくみ取れないような地域トレンドを知ることができて、知らない世界を覗かせてもらっています。

【入試採用】著作が大学の国語の入試問題に

著書『ミドリさんとカラクリ屋敷』が、とある大学(文学部含む)の国語の入試問題に採用されました。

7ページにわたる長文使用で、ミドリさんのセリフやら私の表現上のクセにも所々傍線が引かれて、「それはなぜか?」「どのような意味か簡潔に答えなさい」(笑)。国語の採点のかなりの比率を『ミドリさんとカラクリ屋敷』についての問題が占めたため、これが大学の合否を左右したはずで、書き手としての責任も実感しました。

入試後に二次使用の承諾をしたので、これがそのまま入試問題集になって、高校生の入試対策としても使われることになりそうです。

『ミドリさんとカラクリ屋敷』は現在、文庫本版と電子書籍版が発売中ですが、なんと入試では単行本版が採用されました。入試問題を作成された教員が単行本出版時に購入し、蔵書から選んだのではないかと勝手に想像しています。

【創作】引き続き、複数の作品を制作中

ノンフィクションとまち歩き系、作品制作は多岐にわたっているものの、1つ1つに時間がかかっているのと、その制作をいくつか同時並行で進めているため、なかなか完成にこぎつけられず…。2021年も引き続き進めていくので、気長にお待ちください。

2020年はバーチャル観光、オンライン街歩き、YouTube配信といった、ITと観光を掛け合わせて自宅で観光気分を味わうような試みが様々なところで行われていました。
オンラインで何ができるのか? まちを歩く行為をデジタル上でどう表現すればよいのか? 私もこの数年続けてきたいくつかの試みやアイデアをもとに、実験的なことをいろいろと試してみました。2021年はこれまでの試みを段階的にでも形にして発信していくことを目指しています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?