2020/06/28 どんな味の魚でも決めてある味に落とし込むことができる仕掛け

9時過ぎに「もう9時だよ」と起こされる。急いでコーヒー、くるみパン、マルベリーのジャム。マルベリーのジャムは一昨日池ちゃんのお母さんから送られてきたもので、手作り、多分山でとったやつ。しっかり甘くて、いちごジャムの感じに野生味とブルーベリーみたいなスッキリ感もあって、かなり美味しくて感動する。「コーヒーはふつう」というと「おいしいよ」と言ってくれたけど、卑下したわけじゃなくてのふつうだから「コーヒーは自分が入れると自分の味しかしなくて、ちょっとつまらないと思ったの」と伝えた。
あっという間に10時10分前で、髪をまとめてzoomにログインして待機する。ミーティング。映った顔が酷すぎて慌てて眉毛を描く。できるだけ人のことを受け入れる気持ちで挑む。でも心持ちとして持っておいたのはそれくらいで、あとはふわふわしていて、喋りたい時にバー！と喋ったら赤木さんがバーと喋る私にうけてにこにこしていた。
阿部さんが全体を見てまとめる方向に動いていて、実質あべさんがリーダーでしかないよね、と、終わった後、洗い物をしながら話して同意を得る。

池田はマッサージへ行く。顔がカサカサしてダラダラした気持ちなので、一度クレンジングしてから保湿。
すぐ家を出る時間になってスシローへ行って合流した。新しくできたスシロー。スシローのお寿司はなんか、お菓子っぽい。味が決めてある感じ。どんな味の魚でも決めてある味に落とし込むことができる仕掛けが決まってる感じ。あんまり気に入らなかった。マッサージされるために頼りない服を着ている池田の体つきが強くて弱くて逆にいい男に見えた。

鍵を開ける前に「いいと思う〜」
というので、「へ？」というと
「阿部さんの真似」
といわれてにすぎていて「もう一回やって！」とせがむ。物真似ってなんで嬉しいの？不思議。テレビで話したり演技をしたりして頑張っている芸能人に似ている友達を重ねて嬉しい脳の部分と多分似ている。食休みしていたら本格的に昼寝。気持ちのいい昼寝だった。テレビで乾麺そば紹介見たら食べたくなって、サミットで池田が買ってきて茹でて食べる。冷蔵庫みたいな存在の近さのスーパー。
美味しく茹でて美味しく食べる。エスプレッソを入れてカプチーノも。

いろいろなことをしなければという気持ちとできなさが気持ち悪くて、珍しいことにずいぶん寝付けなかった。夜中うなされる池田を大丈夫だと言って不安なとき自分が辛い場所をさすってやる。朝方キッチンの方を指差して「あそこにへんな人が立ってて、立て！って言われる嫌な夢見ていた」と言っていた。ぞっとする、それは嫌だねと思って言った。明るくなって洗濯機を回してからようやく眠れた、新しい洗濯機は本当に本当に、静か。