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記憶に苦しむとき #鷲田さんのバトン
勉強を止めねばならぬほど大切な動員だったはずなのに、金銭という即物的なものが与えられていた空しさ
工場に勤労動員をかけられた都立武蔵高等女学校の生徒の一人は、戦後偶然に当時の給料袋を見つけ、その頃の体験を自分がずっと「思い出すまいとつとめていた」ことに気づく。そこには、彼女が部品を製造した飛行機に歳も違わぬ少年兵が乗り、散っていったという痛恨も含まれていただろう。手記集『飛行機工場の少女たち』から。
田近さんの言葉からは「戦時下においても勉強の価値に重きを置いていた当時の若者の心境」が窺えます。
「金銭という即物的なもの」には代えられないという強い思いも。
何より、自身の「働き」が少年兵の命を奪った「かもしれない」という呵責。
意に反する行為を行なった記憶に苦しむ人は、多いはずです。
「自分の信念を曲げることだけは、しない。」
実践するのは難しいけれど、誓うことから始めます。
現役高校教師
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!