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教師はキャリアアップできるの? #career diversity

「キャリアアップ」と聞けば、通常は会社内でより上位の職務、役職について昇給したり、転職してより待遇のよい会社に移ったり、社会的に地位が高いといわれる仕事に就いたりするキャリアチェンジがイメージされるでしょう。

多くの場合、そのようなキャリアチェンジは、人生での幸せを生みやすい基礎になります。しかし、そのような職位や給与の上昇や待遇アップが、人生の幸せとイコールにならないこともあります。

わかりやすい例でいえば、小さい会社に移って給料が下がるようなキャリアチェンジがあった人でも、自分にとって本当にやりたかった仕事ができるようになるなら、満足度や幸福度はむしろアップすることがあります。

エドガー・E・シャイン博士は、「外的キャリア」「内的キャリア」という考えを提唱しています。外的キャリアは、経歴、肩書、給与、地位など外から客観的に見て取れるもので、内的キャリアは、仕事への満足度など自分の内面で感じるものとしています。

幸せというのは、客観的な状態(外的キャリア)に対する評価ではなく、最終的には、あくまで本人の主観的(内的キャリア)な評価ではないでしょうか。

キャリア迷子 自分らしく働けない人のための「生き方提案」 小林さとる

なーるほど。

私の場合、外的キャリア20:内的キャリア80、くらいですね。

人は人とともに生きているので、外的キャリアはゼロにはなりません。肩書は不要でも、「認めてほしい」という気持ちは残ります。


ところで、教師に「キャリアアップ」は存在するでしょうか?

「上位の職務」へのルートは、主任→教頭→校長、くらいしか思いつきません。

「異動してより待遇のいい学校」へ行くことは、人によってはあるでしょうが、極めてまれなケースです。「心理的に落ち着ける学校への異動」は、よくあると思いますけど。

そして、公務員としての教師の給与は、基本的に「年功序列」です。


不思議なのは、このように教師の世界には明確な「キャリアアップ」が存在しないにも関わらず、「職場でのポジションやパワーゲーム」に翻弄される人が多くいる事実です。

教師に「外的キャリア」は存在しません。正確に言うなら、教師は「心理的な外的キャリア」に抑圧されています。外的キャリアを自ら作り出している、ということです。これはとても不幸です。


では、もし教師が「幸せ」を求めるようになったら、どうなるでしょうか?

その時、教師は内的キャリアを重視する必要性に、目覚めるでしょう。

自分が本当にやりたかった仕事をとことんやる。
こんな生徒を育てたいという心の底からの思いに従う。

自分の得意を職場でフルに活かそうと思う。
同僚の強みに頼り、弱みをカバーしようとする。

・・・それでいいんじゃないでしょうか?
っていうか、私はそんな職場で働きたいです。


現役高校教師

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オン&オフラインセミナー講師

心理学修士(学校心理学)

NPO法人日本交渉協会認定「交渉アナリスト」1級
https://nego.jp/interview/karasawa/

一般社団法人7つの習慣アカデミー協会主催
「7つの習慣®実践会ファシリテーター養成講座」修了

思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!