彼我の違い #ライフにマストなワードをマンガで
『アルキメデスの大戦』(三田紀房)という、太平洋戦争を扱ったマンガがあります。
この漫画の主人公、櫂直(かい ただし)は太平洋戦争における日米開戦を阻止するために、天才的な頭脳と冷静な判断力、そして圧倒的な行動力を駆使して軍部に働きかけます。
日米開戦の実現を阻む。
開戦したら、短期決戦によって勝利し、早期停戦を目論む。
勝てないことがわかったら、いかに負けるかを考える。
すべて、国民の血を流さないためです。
たった一人の若き文人が、日米開戦を阻むため、懸命に努力を重ねる。
史実とフィクションを織り交ぜながら、物語は進んでいきます。
本作品は、読者に対して太平洋戦争をかみ砕いて説明してくれますが、随所に出てくるのは「彼我の違い」です。
アメリカと日本の違いは、両国のトップから発せられる言葉から推察できます。(以下、すべて『アルキメデスの大戦』36巻から引用)
日本の意思決定は、「人間関係」と「序列」を最重視します。
その結果、個人の感情や面子が優先され、作戦の不履行や失敗につながっています。
そんな日本人のあり方に警鐘を鳴らすように、さまざまな人物の口を通して、随所に「日本的思考」への批判がなされます。
戦後80年近く経過した現在であっても、自覚と内省を促すこの手の言説に触れないことはありません。事実ですから、抗えない。
日本は、雰囲気で物事を推し進めます。
状況によってプランを変えようとしない。
勢いと精神論と神仏の加護に基づいて、根拠なく勝利を盲信する。
一方で、アメリカは「データ」と「論理」を最重視し、不要なルールや考え方をすべて後回しにします。さらに、「日本に勝った後、どのように日本を統治するのが自国の長期的な利益につながるのか」という視点で考えていました。
アメリカを礼賛しているわけではありません。
戦争の勝ち方を論じているわけでもありません。
そうではなく、彼我の違いを通じて、”生き方”を考えたいと思っています。
目的は何か?
勝つためのプランは何か?
何を優先し、何を捨てるか?
躊躇なくプランを変更できるか?
目的達成後の状況を、どのようにコントロールするか?
そのように考え、行動することは、
命に限りある私たちにとって、時間とともに生きる私たちにとって、
大切な意味を持つんじゃないでしょうか。
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思いつきと勢いだけで書いている私ですが、 あなたが読んでくれて、とっても嬉しいです!