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芯家族

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家族とのやりとりについて書いています。
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#わずか2畳の楽園

名もなき僥倖 #芯家族

土曜。快晴。 午後は寝室で寝転びながら読書と決め込んだ。 だが、文字が見えない。 視力の低下もさることながら、午後の寝室は読書をするにはいくぶん暗い。 ベランダを見ると、陽が射している。 暖かそうだ。何より、とびきり明るい。 (そうだ。あそこで読もう。) 枕を置き、内田樹ばかりを7冊。 仰向けになって読んでみる。 わずか2畳ほどのスペースだが、初夏の陽射しが差し込む南向きのそこは、想像以上に快適だった。 35cmくらい離してみれば、寝室ではぼんやりとしていた文字