否定語を使わない合理的な理由
保育や子育ての中で
「走らないで」「触らないで」など
否定形の言葉をつい使ってしまいます。
だいたいこういう言葉を使っても、
こどもの行動は変わらないことが多いですよね・・・
保育中なら、
「肯定形にして伝える」と思い直して
言葉がけすることも増えたけど、子育ては自分の感情もあり、
ついつい「◯◯しないで」と言ってしまい、
子どもが聞かず、余計イライラして、自己嫌悪に陥ることもしばしば・・・
誰も幸せにならないこの否定語。
これを使わないほうがいい合理的な理由についてお話しします。
僕はこの理由を聞いてからはより一層、否定形の言葉を使わないように意識するようになりました。
1.「脳は否定形を処理できない」
「どら焼きを嬉しそうに食べているドラえもんを頭の中にイメージしないでください」
こう言われたら、みなさんの頭の中はどうなりましたか?
僕の脳内にはどうやっても、ドラえもんが出てきてしまいます(笑)
そうなんです。
否定形の言葉がけをされると、頭ではわかっているんだけど、
どうしても脳内にそのことが残ってしまうんです。
脳は否定形を処理できない
脳科学の世界では言われていることらしいです。
つまり
こどもに「走らないで」と声をかけても
こどもの頭の中には「走る」のイメージが残っているんだと思います。
2.肯定形の言葉が合理的
「じゃ、どうしたらいいの?」と考えると、
当たり前すぎる話ですが、
肯定形の言葉を使う
このことが大事になります。
先ほどのドラえもんのことでも
「ピカチュウを頭の中にイメージしてください」
ドラえもんの画像を見た後でも、ドラえもんはいなくなりましたよね?
こどもに伝えるときでも
「走らないで」
↓
「ゆっくり歩こうね」
のほうが、走らなくなる確率は高くなると思います。
もちろん、走っている理由はいろいろありますので、
これで絶対こどもの行動が変わると言えないけど、
行動が変わる確率は、否定形の言葉を使うより
高くなります。
3.否定形の言葉を使ってはいけない理由はいくつかあるけれど・・・
否定形の言葉を使うとこどもに悪影響がある
そんなことは保育者としては知っています。
ChatGPTに聞いても
これだけ出てきます。
でも、つい否定形の言葉が出る時って、
大人に余裕がなかったり、こどもに危険が及んでいたりして
「そんなこと言ってられない!」というときが多いのではないでしょうか?
しかも、そんなときに否定形の言葉を使っても、
こどもはその行動をやめられず、
大人の精神的な余裕がもっとなくなり、
状況の悪化や負のスパイラルに陥ってしまいます。
そんなときこそ、否定形の言葉を使わないようにしています。
というよりも、肯定形の言葉を使うようにしています。
(大人のマインドセットでも、肯定形で考える)
「こどもの行動が変わる確率が上がる」という
合理的な理由から、
「肯定的な言葉」を使ってみるのはいかがでしょう。
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