見出し画像

平田尚也くんについて

「一枚の絵の力」平田くん は、彫刻科を卒業している。ネットワーク上におちている3Dオブジェたちを夜な夜な拾っては、それをアッサンブラージュして、3D上で彫刻作品をつくっているそう。最初、「鉄工島FES」のvisualをつくるときに 中里 周子 (Noriko Nakazato) ちゃんが紹介してくれたのがご縁で、鉄の鳩が回転する動画をつくってくれた!
https://www.instagram.com/p/Bmo71kqB8P0/?utm_source=ig_web_copy_link

平田くんの選ぶオブジェのシュールさや愛嬌、3Dの質感が平田くんとしかいいようがなくて、いいなと思い、TOKASや1_WALL、ARAGURAなど個展もみて展開の様子をみてる。
彼のよさは、映像作品などにも現れているけども、この作品は、うまく平面に、立体らしさが重なり合ってて、おもしろい展開だと思い、「一枚の絵の力」に出展していただいた!
ありがとうございます!!

tolme_01のコピー

Name: 平田尚也 Naoya Hirata
Title:Tolme
Size:106×106×4cm(約6kg)
Material:アクリル板にUVプリント (額装済み)
Date:2019

空間、時間、物理性、あるいは盗用、複製をテーマにネットから収集してきた既成の3Dオブジェクトや画像等のデータ(ファウンド・データ)をコンピュータ内の仮想空間でアッサンブラージュ(寄せ集め)の技法によって構築し、仮想の彫刻をつくり出すような作品を展開している。
最終的なアウトプットの形式は主に映像やプリンティングなどの平面へと置き換えられるが、試みはあくまで”そこに確かに存在している”物体に対するアプローチという極めてオーソドックスな「彫刻」の問題に帰着する。
また、主眼を置いている事象は彫刻史の現代的な見解を考察することである。
本作はアクリル板の裏面から先述の技法によって構築されたオブジェクトの図像だけをUVインクで吹き付け、敢えて立体物としての情報が平面的なものへと強制的に変換させられるような体裁を取ることによって、二次元と三次元を行き来するような視覚効果を生み出し、実体とは何かを捉え直すための新たな取り組みである。
タイトルの「Tolme」とは、既成の3Dモデルの文字組を変え本来示していた意味を剥ぎ取った後の特に意味を持ち合わせない造語である。

平田尚也 NaoyaHirata
1991年長野県生まれ。東京都を拠点に活動。2014年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。近年の主な展示として、「∃, Parallels, Invulnerability」(トーキョーアーツアンドスペース本郷、東京、2018)「不完全な監獄」(ガーディアン・ガーデン、東京、2019)「I FEEL FOR YOU」(T-PASSEGE、東京、2019)「Paranoia Drive」(ANAGRA Tokyo、東京、2019)
受賞歴に、「トーキョーワンダーウォール2016」入選(2016)「第18回グラフィック『1_WALL展』」グランプリ(2018)「第21回文化庁メディア芸術祭」アート部門審査委員会推薦作品選出(2018)「群馬青年ビエンナーレ2019」 ガトーフェスタ ハラダ賞受賞(2019)

https://oil.bijutsutecho.com/works/751/1100002444

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?