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山本修路さんについて

「一枚の絵の力」修路さんは「森の人」だ(ナウシカ的)。コロナ以前も以降も変わらず森にいっている。
そもそも修路さんが十和田に行くようになったのは、十和田市現代美術館の庭に彫刻作品(そのころはFRPで松をつくったりしてた)を設置にいったのがきっかけ(恒久設置されてます)なのだけども、そこですっかり街の人と仲良くなり、今や、お酒づくりも稲を植えるところから一緒に、冬にはメープルシロップをつくり、ついには家もちになってしまった!!
修路さんは、生態学、森の歴史、木の種類(もともと植木やさんを手伝ってたこともあり昔から)から北前船や郷土資料館まで本当に詳しくて、話し出すと半日くらいすぐかかる。
BLOCK HOUSEでも修路さんの蔵書と絵を一緒にみせて(そしてそのカウンターも修路さんが自作)十和田のお酒「天祈り」ものめる展示をしたのだけども、修路さんの、そうした知識の上でできてるドローイングや絵なので、枝ぶりや葉脈の入り方が絶妙だ。
現代の南方熊楠みたいな人だけども、山のシルエットをみただけで、その山の歴史がわかるようになってるから、木を描くときも、木単体じゃなくて、その木のある環境、どんな向きから風がふいてて、どこから太陽があがるのか、まで考えながら考えてる。
なので、その絵には説得力がある。

山本修路のコピー


Name:山本修路 Shuji Yamamoto
Title:ダケカンバ
Size:53×45.5cm
Material:キャンバス、アクリル塗料
Date:2020
2019年から描き始めたTree Porn シリーズ。残雪の中のダケカンバ。
山本修路 Shuji Yamamoto
1979年東京都生まれ。2005年多摩美術大学卒業。大自然と人間との関わりをテーマに、旅や酒造り、小屋制作、森に入る活動などと並行して、作品制作を行っている。
https://oil.bijutsutecho.com/works/751/1100002953

1W3A9175のコピー

BLOCK HOUSEでの展示風景

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