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ARIKAくんについて

「一枚の絵の力」ARIKAくんのドローイングは、シュルレアリスムを連想するかもしれないが、私が思っているのは、TATOO、彫るという行為との連関だ。
そもそも人が描くという行為の最初の発見例として出される洞窟壁画。あるいは、クサビ型文字の発見されている紀元前3400年まで遡ると、人が描く行為というのは、後世に何かを伝えるために、石や土や支持体に彫り込むという行為と重なってるように思う。
今回出してくれた作品は、それに加えて、エッシャー的な遊びを感じる。じっくり絵をみてほしい。そこには様々なサインやシグナルが埋め込まれていて、そのやりとりが絵をみるおもしろさでもある。

ARIKAのコピー


Name: ARIKA
Title: a tempting room
Size:68×48cm
Material: paper, graphite
Date: 2020
思考することを促進させるためのサプリ。スキルの向上とともに選択の純度は高まり続ける。変換を促す様々なテクスチャ・角度に惑わされてほしいと考える。
ARIKA
アーティスト。主にグラファイト ( 黒鉛 ) を用い固定のモチーフに頼らない緻密で繊細な作品を 数多く発表する。無国籍でありながら日本人のルーツにある精密さや丁寧さ、技術を追求する意識を垣間見ることができる。
更にタトゥーアーティストとしての顔も持ち、自身のドローイング作品等にもみられる繊細な作品を発表している。
https://oil.bijutsutecho.com/works/751/1100002619

TCL8_1のコピー

↑以前、天王洲で描いた壁画

ARIKA X BIENのコピー

↑ARIKA X BIENくんの協働作品

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