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「展示力合宿inかなざわ」レジデンシーは突然に

 「展示力合宿inかなざわ」が始まった。昨日は搬入&顔合わせがあり、今日は公開プレゼンという個々の作家の個人紹介・作品論の共有のための場が設けられている。

 "レジデンシーは突然に"という訳のわからないタイトルをつけたのは本当に文字通りのことで、今日から突然のホテル暮らしが始まることになったのである。「展示力合宿」とは全国から作家が金沢に集まり、持ち寄った作品をもとに場所を組み替える、展覧会が立ち上がるその力の作用と一連の流れを公開する試みである。その組み換え期間中、参加作家は全員金沢市民芸術村近くのホテルに滞在するのだが、そのホテルに金沢メンバーも宿泊可能であるということを僕は昨夜初めて知った。
 予算の都合上、金沢在住者は通い型「展示力合宿」だと思っていたが、今日まさに僕にとっても 
「展示力合宿」は始まってしまったのである。レジデンシーは突然に…

2023.11.1 本日のプログラム
10:00~17:00 公開プレゼン 
17:30~18:00 第一回公開ディスカッション


昨日の雰囲気とは変わって今日はパソコンが会議机に並ぶシン・ゴジラ テイストのPIT5風景。

9:49

公開プレゼン

14:01


 公開プレゼンは、本当に興味深い作品論と制作論の連続で脳ミソがビリビリと痺れた6時間だった。各作家の趣旨と違うことを書いて怒られるのが怖いという理由だけでめちゃくちゃ具体的なことをここで書くのは回避してみる。しかし、ある参加作家が言っていた「 枠組みの中に内向的に収まっていくのではなくて、いかに展示力合宿からパラレルに展開― 逸脱 ―出来るか 」という言葉は印象的だった。この発言が面白かったということは、もちろん枠組みの中に、内向的に、思いっきり内省的に収まってみるというのも最高に面白いということでもあるんだろう。その振り幅の間にこそ本企画を見てみたいような気持ちもするし、そういう意味でアートグミの面白さはどこまでも拡がっている。

 僕は今日のプレゼンで毎日このnoteというデジタル媒体に7日間テキストを入れ続けることを宣言した。ところで、僕たちには実行委員から紙媒体のノートが支給されている。

この紙媒体ノートは10日以降に芸術村で行われるドキュメンテーション展で公開される予定だ。僕たちはノートに日々の変遷と所感を示すことによってこの「展示力合宿」の25パターンの視点を提示することになる。
 今あなたが見ているこのnoteや、紙媒体のノートから紡がれる情報の集積が表す時間と空間は、どのように僕たちの思考と身体の痕跡を残すのだろうか。
(23.11.1 19:55 青木遼)

「展示力合宿 inかなざわ 」
[会 期]2023年11月1日(水)〜11月16日(木)入場無料
[会 場]金沢市民芸術村PIT5アート工房・金沢アートグミ ・箔一ビル
参加作家: 青木遼、 荒山莉子、 栗坂萌子、 伊藤日向子、 江口湖夏、 Munehiro OHTA / mooney、 小田浩次郎、 小野綾花、 酒井千明、 佐藤莉於、 白川真吏、 高升梨帆、 高山 晃、 寺林俊太、 中村さやか、ナギソラ、 西村颯貴、中西航基、 前田宗志、間瀬円也、 的野仁紀、 三ツ谷麻野、 森田碧、 森田翔稀、 吉田鷹景、 吉田コム


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