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「十三番目の人格」を読んで

はじめまして、ハルカです。
今回は貴志祐介さんの作品を読みました。
私はホラー小説が好きなので、これからも色々と読んでいくつもりです。

この本を読んで感じたことや自分なりの解釈を書きました。読んで頂けると幸いです。

〜あらすじ〜

人の強い感情を読み取れる主人公、賀茂由香里はボランティアで心のケアをしていたが、ある日多重人格の少女に出会い、奮闘する話。

〜この本の3つの魅力〜

①主人公の性格

エンパスという能力を持つ主人公の由香里は、その能力が原因で沢山の辛い経験をしてきました。彼女は苦しみながらも、その能力を活かして精神的に辛い思いを持つ人々の心を救う活動をしています。そういった彼女の強さや優しさに注目して頂きたいです。

②少女の中の人格

多重人格者である少女の森谷千尋は、13人の人格を持っています。もちろんそれぞれ性格が違い、中には危険な人物もいます。彼らがどんな目的で生まれたのか、物語にどう影響していくかも見どころだと思います。

③心理学者のある実験

心理学者である高野弥生は、過去に体験した臨死体験による体外離脱に興味を抱き、研究に取り組んでいました。予想のつかない展開なので、この部分の物語の繋がりは面白かったです。

〜感想〜

私の中では本が少し厚いので尻込みをしていましたが、読み始めると全く止まらなかったです。一瞬でした。

主人公の由香里は、過去に親から見放させる経験をしていますが、そこから立ち上がって自分にできる事を見つけて行動した所に、環境を言い訳にせず努力する本当に心の強い人物だと思いました。

この本を読んで自分は十分に与えられた環境の中でやれるだけの事をやれているか、と自分を見つめ直すきっかけを作ってくれた本だと思います。

私は心理学者の高野さん程の体外離脱に対する情熱は持っていませんでしたが、私も以前に体外離脱に興味を持ち、毎晩のように挑戦しましたが、成功した試しがありませんでした。笑 ですが、挑戦してる最中は楽しかったので満足です。

この本は最後の最後まで不安を煽るような内容でしたが、最後が煮え切らない感じもまた良いなと感じました。最後に現れた大きな問題に由香里は立ち向かうのか…とても気になります。

今回の作品は「多重人格」がテーマでしたが、YouTubeをやられている多重人格の、ある方は、それぞれの人格は異なる顔や体型をしていて、島のような場所にある建物の中で暮らしている、と仰っていました。

私はてっきり、多重人格の方々は皆んなこの本の様に、カウンセラーを受けて人格を1つに統合するものだと思っていましたが、共存する生き方もあると知りました。

このように、本をきっかけに色々と調べて学び、知識を増やせる事に面白さを感じています。これからも沢山の本を読んでこの様に記事を書いていくので、この記事をきっかけに色々なものに興味を持って頂けると幸いです。



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