やまぐちりょうた

自然と郷土をこよなく愛し、仕事なのか仕事でないのかよく分からないことをなんかいろいろや…

やまぐちりょうた

自然と郷土をこよなく愛し、仕事なのか仕事でないのかよく分からないことをなんかいろいろやっているマルチプレイヤー。 子どもの遊び場を作ったり、和舟を復活させたり、淀川で遊んだりしています。

マガジン

  • ひらかた野草日記

    枚方市は人口40万人が住む街でありながら、西を淀川、東を生駒山系に囲まれた自然豊かな場所でもあります。 この緑豊かな枚方市には名も知られずひっそりと道端に咲く小さな野草たちがたくさんいます。そんな「雑草」たちにスポットを当てて紹介をしていく企画が【ひらかた野草日記】です。日記と言いつつ不定期更新ですが…(笑) 散歩の畦道で、いつものバス停で、大好きな公園で…普段の風景の中で、気に留められずとも懸命に生きる植物たちに、少し目を向けてみませんか?

  • ひらかた野草日記

    • 9本

    コロナウィルスによる生活の変化で、心も体も疲れてしまいそうな毎日ですが、野の草や花は変わらず季節を伝えてくれています。このマガジンでは、そんな人知れず野端に生きる植物にスポットを当てています。おうちの周りに、いつも買い物するお店に、ときにはコンクリートの隙間から。小さな生命に目を向けて心癒されてみませんか?

最近の記事

せり(ひらかた野草日記)

「春の七草」にも数えられる日本原産の多年草。 水田の畔や湿地に生え、独特の強い香りが特徴です。 競り合うように一所に成長することから「せり」の名がついたとされます。 漢字の「芹」の字は細かく刻むという意味の「斤」に草かんむりで、 小刻みな葉を持つセリの特徴を表しているのだとか。 古くから食用として親しまれている野草で、 万葉集の和歌に詠まれたり、聖徳太子に纏わるお話が残っています。 枚方でも淀川河川敷や小川、水田の際などに見られますが、 ドクゼリという似た植物もあるので

    • たねつけばな

      実の「さや」が上を向いて立っているのがとてもユニークな植物。 独特な立ち姿で、春の田畑や畦道にたくさん生えています。 特徴的な「さや」は成熟すると紫色になり、少しの衝撃ではじけます。 そうして実を遠くに飛ばすようにできているんですね。 名前の由来は「種漬花」。 この花が咲くころに種もみを水に漬け、田植え準備を始めたからとか。

      • おおいぬのふぐり(るりからくさ)

        コバルトブルーの美しい花が印象的で、ご存じの方も多いのでは。 さらにインパクトがあるのはその名前ですが、実が犬の睾丸に似ていることから「イヌノフグリ」という名がつけられています。 オオイヌノフグリは明治以後の帰化植物で、在来種のイヌノフグリに比べ大型であることからこの名前となりました。 なお、このオオイヌノフグリ、 【瑠璃唐草(るりからくさ)】・【天人唐草(てんにんからくさ)】 という美しい別名も持っています。こちらは花に焦点を当てた名ですね。 私も花を愛でるときは【瑠璃唐

        • きゅうりぐさ

          春、道端で2~3㎜の小さな青紫色の花を咲かせているキュウリグサ。 本当に小さいので、遠目には気づいてもらえないことも多いのですが、 見れば見るほど美しい色合いを持っています。 名前の由来は「葉を揉むとキュウリのような匂いがするから」とのこと。 う~ん、言われてみればほのかにウリっぽい匂いがするような…(笑) じっくり観察するほどに魅力が増す植物です。皆さんも探してみては?

        せり(ひらかた野草日記)

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        • ひらかた野草日記
          9本
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        記事

          きらんそう(ひらかた野草日記)

          土手や道端など日当たりが良く水はけがいい土地を好む植物で、地面に這うように広がっているのが特徴です。 紫色の花は人の形にも見え小人が踊っているような印象を受けますが、別名は「地獄の窯の蓋」という何やら物騒なものです。 薬草としての効能が多く、イシャイラズという地方名があるほどで、先に出た「地獄の窯の蓋」も「この草があれば地獄に落ちずに済む」という由来からだとか。 花言葉は「健康をあなたに」「あなたを待っている」。 なんとも慈愛と優しさにあふれた花言葉ですね。

          きらんそう(ひらかた野草日記)

          なずな(ひらかた野草日記)

          春の七草にも数えられるナズナ。別名の「ペンペングサ」の方がよく知られているかもしれませんね。 七草として食べられるのは冬~春にかけての若い苗葉で、豊富な栄養を含んでいるため古来から冬の貴重な栄養源として人々を支えてきた植物です。 「ペンペングサが生える」という慣用句から知られる通り、どんな荒れ地でも生育するパワフルな植物です。実の形が三味線のバチに似ていることからこの名がついたと言われていますが、西洋ではこの実を「羊飼いの財布」と表現しています。 古来から人々を支えたナ

          なずな(ひらかた野草日記)

          ほとけのざ(ひらかた野草日記)

          春の野原には欠かせないほどよく見られる雑草です。紫色の兜のような一風変わった花は見れば見るほど面白いです。 春の七草にも「ほとけのざ」が登場しますがこちらは「コオニタビラコ」という植物の別名。コオニタビラコと違って本種は食用ではないのでお間違え無きように! 名前の由来は葉の形が仏が座る蓮華座に似ていることから。シソ科の仲間なので茎が四角く空洞なので、子どもの頃はストローのようにして遊んでいました。 ときどき白い花が咲くレアタイプもあります!田んぼの畔などに群生地を見かけ

          ほとけのざ(ひらかた野草日記)

          「ひらかた野草日記」について

          枚方市は人口40万人が住む街でありながら、西を淀川、東を生駒山系に囲まれた自然豊かな場所でもあります。 この緑豊かな枚方市には名も知られずひっそりと道端に咲く小さな野草たちがたくさんいます。そんな「雑草」たちにスポットを当てて紹介をしていく企画が【ひらかた野草日記】です。日記と言いつつ不定期更新ですが…(笑) 散歩の畦道で、いつものバス停で、大好きな公園で…普段の風景の中で、気に留められずとも懸命に生きる植物たちに、少し目を向けてみませんか?

          「ひらかた野草日記」について

          たんぽぽ(ひらかた野草日記)

          道端で、畦道で、時にはコンクリートの隙間からも黄色い花をのぞかせて、私たちの目を楽しませてくれるタンポポ。綿毛を吹いた子供の頃の思い出を誰しも持っているのではないでしょうか?よく見るとはなびらが幾重にも重なって非常に美しい姿をしています。 都市部に多くみられる外来種のセイヨウタンポポは年中花を咲かせるのに対し、在来種のニホンタンポポは春の短い時期にしか花を咲かせません。見分け方は花の根本部分にある緑色の部分が反り返っているのがセイヨウタンポポ、閉じているのがニホンタンポポで

          たんぽぽ(ひらかた野草日記)

          自己紹介

          みなさんこんにちは、こんばんは、おはようございます、ぐーてんたーく。 大阪府枚方市を拠点に自然体験活動や郷土文化の伝承に日々うつつを抜かしている男でございます。仕事として成り立つのかよくわかりませんが、これでもなんとなく生きていけているのが自分でも不思議です。 「自然体験」というと遠く大自然や里山に出掛けてするものだというイメージが都会では大きいのですが、そうではなくて、身近な公園や道端に生える草花や近所の川にも自然は存在しているわけです。私的にはそういった自然を知ること