よくお世話になっているのに、気づかなかったこと
子供の頃、車酔いが酷いかったので遠足が嫌いだった。
当時、遠足で利用する交通機関は必ずバスだった。いつも「なぜ、電車じゃないの」って思っていた。電車だと酔わないし、乗り物の中では電車が一番好きで、それは今も変わらない。
それはさておき、「子供が憧れる仕事についている人は幸せなのか?」というテーマについてテレビ番組が取り上げていた。
番組ではちょうど東急電鉄の運転士への取材映像が流れている。東急線は、日ごろ通勤でお世話になっている電車だ。番組では、シミュレーターを使って、停止位置で電車を止めることができるかどうか、ゲストの人が交代で挑戦していた。
結果は・・ほとんどのゲストが停止位置を大きく超えて停止。惜しかったのは一人だったけ。見ていると簡単そうに感じるが、実際はかなり難しいことがわかる。
朝夕、ラッシュ時でもほぼ時刻通りに電車は到着するし、ちゃんとそれぞれのホームドアの位置(ドアの位置)に停止する。これって、当たり前ではなくすごいことなんだなぁ。訓練を重ねたことでできる運転士さんの技術。番組を見るまで意識することはなかった。
ごくまれに「停止位置がずれたのでいったんドア閉めます」というアナウンスが流れ、電車の停止位置を調整することがある。その時「なんだ、新人で慣れていないのか」と思ってしまうけど、それでも素人目からは乗降に差し支えないように見える程度の差異だ。
他にも、ワンマン運転だからたくさんやること・苦労がある、例えばドアの開閉、アナウンスなど。高低差がある路線の運転、他の路線への乗り入れにより何種類もの電車の運転に対応しなくてはならない・・など。
運転士さんって、ほんとすごい。
番組を見た翌日の通勤では、時刻通りに発着し、停止位置は完璧であることに感謝し、いつもありがとうって、心の中で手を合わせた。
また、慣れっこになって「当たり前」のことに感謝を忘れてしまいそうだが・・。(苦笑い)
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