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ばあばが明るい色の服を着る理由


イギリス、エリザベス女王陛下が明るい色の服をお召しになることが多いと、何かの記事で読んだことがあります。

遠くからでも国民が女王だと判るように、だそうです。


そうです。ばあばもです。
いえ、決して女王陛下に並ぼうなどと畏れ多いことを言っているのではありません。

ただ、遠くからから見ても、あそこにママがいると子どもにわかりやすくするためでした。


きっかけはばあばの子どもが小学一年生の運動会、初めての運動会でした。
入学式からまだ1か月しか経っていない5月の運動会。
その運動会のお昼休み、小学一年生は慣れていないのでそのままテント内で待機し、保護者が迎えにきてくれとアナウンスがありました。
保護者を探し回ってすれ違いになってはいけないとの配慮だったと思うのです。

一年生のテントはクラス別で全部で五つ。子どもが待つテントに迎えに行きました。
ママが来たよー、と喜ぶかなと思いきや
我が子は体育座りをして顔を膝の中に埋めて泣いておりました。

なんで?

と思うでしょ。
朝から元気に登校しました。
それよりはるかに朝早く起きてお弁当を作っているばあばがいました。
お弁当は好きなものばかり作ったので、「楽しみー」とニコニコしておりました。
なのに、泣いている…


何があったのか

どうしたの?
と聞くと予想に反した答えでした。

「運動会、見に来てくれると言ったのにママは来なかった。一生懸命探したのに、ママはいなかった。嘘つき。頑張って走ったのに。お弁当なんていらない。」

いや、いたって!!!
始まる前からいたって。
なんなら生徒が入場する前から運動場にいたって。

思えば、子どもは保育園育ち。
0歳児から6歳児まで全部で100人足らず。
保育園でも運動会はあったけれど、小さな園庭で行われたので、どこに誰がいるのか一目瞭然。探さなくてもわかる範囲。

そこからいきなり一学年5クラス、全校で800人以上。その保護者の数は生徒の2〜3倍の人数でしょう。運動場も広くどこに誰かいるかわからない。確かにわかりにくい。
子どもの目線では見つからなかったのでしょう。

あれやこれやと話しているうちに少しずつ落ち着いてきて、まあ、無事にお弁当を食べることができましたが、なんともやるせない思い出となった小学校初運動会となりました。

それからですね、明るい色を敢えて着るようになりました。
運動会はもちろん、授業参観、文化祭、バザー、水泳大会などあらゆる学校行事に参加する際は遠くからでも所在がわかるように明るい色の服を着ました。
黄色、オレンジ色、水色、黄緑色など。


さてさて、今ではママがいないと泣いた子どもも結婚し我が子を抱いています。
ばあばは、もう明るい色の服を着なくてもよくなりましたが、それでもいまだに明るく目立つ色を選んで着ています。

なぜなのか?
それは「遠くからでも所在がわかる」からです。
ばあばは防災士なので、明るい色服を着る利点を知っています。

自衛隊員が迷彩色の服を着る理由はご存知でしょ?
見つかりにくいからです。

では逆にマラソンランナーが派手な蛍光色のシューズを履くのは?
目立つからです。所在を明らかにするためです。
スポーツメーカーによると、ランナーは夜に走ったり、道路を走ったりするので、交通事故防止のために目立つようにしているとのことです。光に対する反射生地も使用している物もあると聞きました。

山の中で遭難した時に、見つけてもらえやすい色はなんだと思いますか?
土砂災害時に、ふと目につく色はなんだと思いますか?
真夜中の運転中に歩行者に気づきやすい色は?

そうです。
明るい色です。

だからね、少しでも助かりたい、できるだけ早く見つけてくれ、と思うならばそれなりに明るい色の服を着ましょうよ、ということになります。

いつ、どこで災害に遭うかわからない日本国土です。
世界的にも日本は自然災害が最も多い国となっております。

ばあばは全身をそんな奇抜な明るい色にしようと言っているわけではありません。
全身は黒や紺色にしてもよいのです。
ただそこに、ちょっと目立つ色のアクセントを加えましょうと提案しています。

男性ならばネクタイやリュックなど。
女性ならばスカーフやバック、アクセサリーなど。

夜遅い時間帯で、山の樹々の中で、土まみれの中でちょっとだけ目立つ色を身につけているのといないのでは、やはり違うらしいですよ。

テレビでも見た方がいらっしゃると思いますが、南極大陸で隕石が見つかるらしいですね。
日本国内ではわずか57個
南極大陸の昭和基地が見つけた数はなんと17000個
真っ白な雪原にちょんと黒い物体があるので見つけやすいそうですよ。

あぁ、もちろん見つかりたくない人もいるよね。うん、いるよね、いろいろとね。
そんな方は地味な目ただない色で全身を包んでくださいませね。

年取ったらさぁ、明るい色の服を着た方がいいわよ〜、地味な色だと益々老けて見えるからって聞くじゃない⁈
ばあばもそんなお年頃になったからさ。
まあ、そんなこんなで若作りしているわけさ。

まあ、人それぞれだけれども、
遠出する時はちょっとだけ思い出してくれたらいいな、って思うばあばのおせっかいつぶやきでした。

では、また。

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