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できる方法を考える

仕事において、「期待値コントロール」が絶対視されているように思える。「期待値コントロール」が正しいケースもあれば、そうではないケースもあるはず。

下記の3つの観点から「”できる”のか、”できない”のか」を考える。

  • 「制約条件としてのリソース」

  • 「作業プロセス」

  • 「アウトプット」

時間も有限だし、能力も突然向上するわけではない。「制約条件としてのリソース」と「作業プロセス」が固定されているとしたら、「アウトプット」を下げるのも論理的には正しいかもしれない。

そもそもプロフェッショナルは「守れる約束をする」べきなので、それ自体に異論はない。

しかしながら、「必ず約束を守る」と「守れる約束しかしない」は似て非なるもの。「必ず約束を守る」ビジネスパーソンには大きな仕事を任せたいが、「守れる約束しかしない」ビジネスパーソンに大きな仕事を任せたいとはあまり思わない。

まず第一に、”できる方法”を考えたい。出さなければいけない「アウトプット」を先に固定して、「制約条件としてのリソース」は「本当に限りがあるのか」「他人の時間を使えないのか」や、「作業プロセス」は「今のやり方が正しいのか」「もっとラクできないか」など、考える余地は間違いなくあるはず。

無理難題に思えることを実現してこそ、自身の成長やクライアントや上司からの信頼、より大きな仕事を獲得できるように思える。

正直、自分自身は”できない方法”を考える天才だと思う。反射的に「期待値コントロール」に走ってしまうときがある。その自分を一番にコントロールしないといけない。

「組織」と「戦略」、「利益目標」も同じ関係のように思える。

現状の「組織」と(その組織が)実行できる「戦略」から創出できる「利益目標」を目指してしまいがちになる。「予実ミート」が「期待値コントロール」に食われている。

正しくは、創出したい「営業利益」があり、そのための理想の「戦略」があり、それを実行できる理想の「組織」を思い描くべきである。

「営業利益」からの逆算で考えると、間違いなく「組織」の理想と現状の差分が大きくなる。「こんなに多くの人数を採用できるのか?」や「こんなに優秀な人材を育成できるのか?」などのプレッシャーに圧し潰されそうになる。

その差分を埋めるために、組織を変革するリーダーシップを発揮する、その自分づくりをするのがP/L責任を負う「経営人材」の最初の仕事だと思う。

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