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こんなに楽しい「待ち」があるのかと、子供の時思った。当時1番人気だったスパイピーマンのア…
煙突に火をつけたご褒美は、魔法の杖やローブなど、魔法ウェア一式だった。的場さんにそれを着…
「一味ビーンズ…?」 「なんかお菓子で、入ってる全ビーンズ『耳くそ味』なんだって」 「……
途中、小さな子供がおじさんを指差して、勢いよく「ムーディ!」と言った。どう見てもムーディ…
ハリー・ボッテーエリアまで歩く。高い草の壁が両サイドを並ぶ道。異世界に向かう感、高まる。…
書類に連絡先などを書き、遺失物センターを後にした。見つかり次第知らせてくれるそうだ。 私…
〜トーク〜 久々に人に話しかけた。頭は何故か冷静だったが、心臓はドキンコドキンコしていた。 「財布を落としてしまったのですが、落とし物の情報とかないですかね…」 とても円滑な質問。声のトーン。我ながら。 話しかける前、いつも会話がギクシャクと崩壊する未来を考えてしまう。そして立ち止まる。そういう時、考え過ぎだ!と勢いで話しかけても、予想通り崩壊する。 逆に何も考えず、無心で話しかけられた時、楽しい会話になる。しかし大人になるにつれ、自分を無心でコントロールできなくな
〜落とし物〜 極力遺失物センターには行きたくなかった。自分をボロボロ物を落とすだらしない…
UNJの出口から駅までの道のり。夜は体に悪そうな店々の電飾が綺麗だ。今はまだ午前中。夜の色…
オレはトキオ。ただの大学生。さっきまで好きな人とここでデートをしていた。朝は胸が躍った。…
憧れのスパイピーマンと話してる。夢みたいだ。 「なんで1人でブラブラ散歩したの?小学生に…
「ごめんなさい」 その年齢なら少し照れてもいいはずが、虎之助は勝手に1人で行動したことを…
「痛〜!」 叫んだのはジ・ナウトだった。 「掴まって」 知らない男が姉崎さんを助けたっぽ…
ザッ 「待って!」 こんな時も姉崎さんの声は透き通っていた。 「何?」 「よくわからないけど、ホントに、待って、何?怖いの!あの、やめてよ、ホントに」 「勇気あるなあお姉さん。カワイイ声して」 オレも敵ながらジ・ナウトに共感した。彼女はこの訳がわからない状況で、訳がわからない怪物に向けて、訳がわからない暗闇に叫んでいた。 「オーイ!このお姉さんから吹き飛ばすでえ?ごめんなあほんま、全部あいつが悪いんやわ」 「あいつって何、もう、ホントに、関係ないの私たちは!」