人生レッスンみました

コロナ自粛といわれても、もともと世界に接続していない人間たちにとっては何も変わらない日常を送っている日々でしかなかった。世界は変わってるらしいということだけ漠然と伝わっていたけれど、僕は何も変わっていないどころか、Netflixにこもって自堕落な生活を送っていました。

巷ではアフターコロナだとか言われてますが、アフターする前にそもそもコロナ以前の日本社会には問題だらけだったわけで、なんでBeforeコロナしないんですか?って都知事に問いたいくらいですが、都民じゃないのでやめておきます。。

さて、Netflixか押井守しか見てない相当偏ってる批評が始まりますが、今回の作品はNetflixの人生レッスンhttps://www.netflix.com/title/80990668?s=a&trkid=13747225&t=cp
韓国語のオリジナルドラマですが、愛の不時着を見る気が起きなかったのでこっち見てました。面白かったです。
面白かった‥だけなら誰にでも言えるよ!!!大人だったらもっと考えて言えよ!!って僕も思ってます。考えて物を言う習慣を身につけたほうがいいですね。てなわけで、

面白かった点その1。13の理由の韓国語版であるということ。そもそも、13の理由が面白くて、それと似たドラマであるこの人生レッスン。面白くないわけがないです。
つまり、この2つのドラマの構造は僕たちの身近な社会(主に中学や高校)で起きているであろう実際の事件をなぞりドラマとして組み立てた上で、視聴者にはそれが実際のことと錯覚させてしまうのを避けるためにドラマの中で「これはドラマなんだ」と自問自答させるプロセスを踏んでいること。つまり異化効果。
ドラマの構造として、リアルとドラマの違いが分かってないのが視聴者だと…それを配慮してドラマを作っている今の制作陣たち。このお節介の構造はリアルがお膳立てされた世界であると明言しているようなもので、例えば「大学を出れば就職活動をしたり起業すれば、社会が受け入れてくれる」という世界観は本当は大人達が必死に作り上げている世界に過ぎないんだと思う。実際は嘘っぱちなんだというメッセージに思いました。
このドラマの中ではキャラクター達は一切そんなこと言っていないけれど、人生レッスンというドラマ自体が暗喩として彼ら学生にそんなメッセージを送っている気がする。お節介すぎる世界、お膳立てされた優しい世界。そんなものは当たり前ではないんだ…と。

面白かった点その2。「助けて」の一言が言えなかった故のバットエンド。
今のネット社会、人々の生き方は多様になりこれまでの政府やシステムによる一極集中型の社会福祉では国民を包括的に面倒見きれなくなっている。だから僕らは自発的に「助けてくれ!」と声を上げる能力が今までより必要になってる。それは、いじめやパワハラにとどまらないと思う。明日食う物がなかったり、大好きだった恋人に振られて精神崩壊寸前だったり、なんでもいい。とにかく声を上げて助けを求める。そんな能力が前提となってる社会に僕らは生きてる。システムの問題ではなく運用し、される側の問題なんだと思います。
とはいっても、大の男の大人が助けてといったところで誰も見向きもしない……という絶望感は同年代の女の人には分からないだろう、いいよなぁ女の人は(いや本当は男も女も孤独なやつは孤独ってだけだって最近知ったけれど)

個人的なことですが、どうでもいい今年の目標。女装。
これにて人生レッスンの感想終わり。

今アリサ、ヒューマノイド観てるので観終わったら感想書こうかな

https://www.netflix.com/title/81026915?s=a&trkid=13747225&t=cp

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