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「おばけばかり」 オンラインおしゃべり会 を実施しました!


ぺぺぺの会「おばけばかり」が終演して、もう1週間が経ちました。
ご来場くださいました皆さま、本当に、ありがとうございました。

ぺぺぺの会では、終演後も楽しめる企画として、「おばけばかり」のオンラインおしゃべり会を行いました!


オンラインおしゃべり会って?

普段ぺぺぺの会では、上演終了後に観劇をしてくださったお客さまと、直接、感想を話し合う「おしゃべり会」というものを開いています。

このような状況であっても、この『おばけばかり』という演劇をつうじて繋がることができたお客さまと、もう少しお話ができたらと思い、オンラインでお客さま同士や3団体の作・演出家、俳優とお話しできる場をつくりました。
お話がしやすいように、観劇で感じたことをまとめたり、表現したりするワークもご用意しております。

それぞれのバックボーンによって、作品から受けた感想や感覚は違ってきます。
よろしければ、あなたとお話ししてみたいです。
ご参加を、お待ちしております。

コロナ禍でも、お客さまとお話をし、感想や考えを共有したくて「オンラインおしゃべり会」を実施しました。

また、感想や考えを、言語化以外の方法で、ビジュアル化することができたら、感想を言語化をすることが苦手な人も、話しやすいのではと思い、感想を見える化するワークも取り入れてみました。


こんな感想が聞けたよ!①

感想を1本の線で表す「絵画化のワーク」を行い、それぞれの感想を話し合いました。感覚的に絵にしたことを、おしゃべりで言語化してゆきます。

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参加してくださった川崎さんは、いいへんじ『pause』を葉っぱの絵で表現してくださいました。

川崎さん
「こうあるべき、というより、この状態を楽しんでいいんだよというメッセージを感じて……。なんでこの芽にしたかっていうと、ただ光合成したいという意思だけで向かっていっている感じがしたので…。」

いいへんじ・中島さん
「ありがとうございます〜。嬉しい。」

ぺぺぺの会・石塚
「『pause』なのに成長途中なのが、おもしろいなあと思いました。。」

中島さん
「それは、作っていてすごい考えてて…。たごさんとかだーまえとかは物理的に、足が止まっちゃったから、足を動かさなきゃ、みたいな感じじゃないですか。でもあの30分で、3人は新たな対話をしてて、今まで足は動かしていたけど、動かしていなかった部分(頭)を(30分の間で)動かしていたよなあ〜、みたいなのは結構考えてて…。芽もずうっと見ていたら僅かな動きだけど、動いてはいるよね、みたいなことを結構考えていました。」

石塚
「わたしが絵を見て思ったのは、芽がけっこうまばらに植えられていて、いいなあって。1本ずつ育つスペースが確保されていて、間引く必要がない状況で育つのはいいなあと思いました。」

感想をお話ししてみると、演劇をつくる側の考えがこんなにも伝わっているのか…!と驚きとともに、嬉しさもありました。
川崎さんがお話ししてくださった内容から、つくる側の考えが引き出されて、「そのように考えてたのね!作ってたのね!」とわたしも驚きでした。

感想がことば以外の方法でビジュアル化していると、鑑賞者の解釈が生まれます。それが、意図せず新しい作品の見方になったり、言語化することのできなかった自分の感想に気づくことができたりします。


こんな感想が聞けたよ!②

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いいへんじ主宰の中島さんが、ぺぺぺの会『 楽 園 迫 る 』を、1本の線で表現してくださいました。

ぐるぐる…赤…。どんな感想だったのでしょうか。

中島さん
「赤い糸が印象的だったなあと思って…。最初は2人が繋がってて、(引っ張る動作)ぐーってなってて、繋がっているからこその不自由さ。二本線を書いたんですけど、2個目の映像と音楽の時間で、(糸が波紋のように)広がっていって…、最後3人出てきて、喋ってるんだけど、みんな好き勝手喋ってて、いいな〜って。自分の居たい様に居てるな、なんかそれが気持ち良かったので、(画像下を指差し)嫌な繋がりから自由になっていくみたいな感じ、でした〜。」

石塚
「(糸が)絡まり合うのが、言語の行き違いとか、分断が言語によって埋まらないことを考えながら、(舞台を)作ってたりして。絵を見て、糸=言語であるなら、言語があることによってより絡まりやすくなっているんじゃないかな、と思って…。」

ぺぺぺの会・宮澤さん
「(画像上の)2つの玉が、充血した目玉のようにも見えて、俯瞰して誰かが見ているような感じがして…。それがお客さんだったりとか、劇場だったりとかっていう視点なのかなって思って、おもしろいなあって…。」

石塚
「最初舞台美術が、マネキンそれぞれにZoomを起動させたカメラをつけて、ミーティングの画面をスクリーンに映すみたいなことを考えて、見る見られるの関係を表現しようと思っていて。見られることの作用は作りながら考えたことでもありますね。」

舞台で印象的だった赤い糸やその動きから、人間同士の繋がりや、くいちがいについてお話ししてくださいました。

さいごに

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「絵画化のワーク」の他にも、ランダムに並べられたワードからそれぞれの劇にふさわしいワードを選ぶ「言語化のワーク」や、自分の経験から演劇を見つめる「自分ごと化のワーク」も行いました。

今回のオンラインおしゃべり会で出来上がった作品たちは、描いてくださった方の頭の中にできあがった「おばけばかり」です。
きっと、1週間後や1ヶ月後は、また違う作品になっていることでしょう。
ぜひ見返して、その時考えていたことを振り返ったり、今考えていることと比べてみたりしてください。
自分の中ですくすく育つ「おばけばかり」を、楽しむことができたら、嬉しいです。

参加してくださった方々、主宰の方々、俳優の方々、素敵なおしゃべりをありがとうございました。






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