会話の仕方がわからない・目を合わせるのが怖い

大学生になり、まずは自分から声をかけてみることを目標にした私は、ありがたいことに7人グループの中の一員になることができた。

みんなユーモアがあって優しい人達ばかりで、常に行動を共にするようになっていた。

7人で昼休みにご飯を食べながら話をしていた時に、とある違和感に気づいた。

あれ、私、全然会話に入れてない。

もちろん7人もいるので皆がいっぺんに話すことはないし、聞き役と話し役がそれぞれ交代して会話が構成されていた。

しかし私だけがいつまでも聞き役から抜け出せていなかったのだ。
もちろん話題は振ってもらえていたが、どうしていいかわからず、すぐに他の人にパスしてしまう。

しかも聞き役の時は相手の目を見れるのに、自分が話すとなると途端に目を下や上に逸らしてしまい、誰の顔も見れなくなってしまう。

あれ、会話ってどうやってやるんだっけ。

中学高校でほぼ会話をシャットアウトしていたとはいえ、仲のいい子には普通に話せていたのに。
…と思ったが、今まで2-3人の少人数で過ごすことが多かったためこんなにグループで集まって話す機会など今まで無かったのだ。

グループの間でどんどん話が広がったり、話題が変わったりする中で、そのペースについていけず見ていることしかできなかった。

笑顔で聞いてる素振りをしていたが、内心はどこで合いの手を入れたらいいんだろうか、どこで聞き役から話し役に変わればいいんだろうかという疑問から永遠に抜け出せずにいた。

環境が変わったとはいえ、中身までは流石に変わらなかったかと深く絶望したことを覚えている。



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